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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第57話 賽は投げられる
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し平気だ……っと」

 不意に遠くから誰かが近寄ってくるのを感じる。だけどこれは……。

「ギンガ、ちょっとこれ持って待ってて」

「へ、あぁ……うん」

「あ。後は……そうだね。何があっても(・・・・・・)動くなよ?」

 ギンガに飲みかけのコーヒーを渡してこちらから出向く。少し歩いた先には陸士の制服を来た二人組が来てた。

 あんまり思い出したくもない面の二人が。


――sideギンガ――

 突然響からコーヒーを手渡されたけど、なんだろう? 動くなよって言われたけれど、気になって少し離れて着いていったら。

「久しぶりだな、ヒオウ空曹?」

「お久しぶりですね、えーっと」

「今は准尉と曹長だ。空曹殿?」

 ……なんというか、大柄な……あ、シュッとした青髪のゴリラのような大男と。おさげでのメガネの小柄な女性。私より小さいんじゃないかなアレ。

 だけど、なんだろう……間違いなく良い雰囲気ではないのよね。

「あぁ、失礼しました。アチソン准尉にトバイアス曹長」

 スッと敬礼してるけれど……間違いなくアレはやる気のない感じだ。どういう関係なんだろう?

 なんて考えてると、准尉が拳を振り上げて響を殴り飛ばした。

 突然のことに頭が回らず、倒れた響を見て、駆け出そうとした瞬間。

(来るな!)

(で、でも!)

(いいから、待っててくれ。な?)

 倒れて立ち上がる寸前にこちらに視線を向けられ、ビクリと反応してしまう。響と出会ってから見たこと無いような鋭い視線で射抜かれた。

「……なんのつもりでしょうか?」

「とぼけるな。貴様のせいでアヤ三佐はスカリエッティの元へ行ってしまった。どう償うつもりだ!」

 ……なにそれ? 響のせいでって……そんな、そんなわけない!

「さぁ、スカリエッティの元に行ったのはどういう思惑は知りませんが、自分のせいと言うのはわからないのですが?」

「とぼけるか。やはり魔法もない低能の世界出身は頭が悪くて困る」

「貴様が身を弁えずアヤ三佐に近づき、誑かした。その上で捨てた事。コレが貴様の罪だ」

 響の問いに、准尉も空曹も眉間にシワを寄せ、不機嫌だと言うのを隠しもせず吐き捨てるように言う。

「昔から貴様はそうだ。身を弁えず我らに歯向かったと思えば、管理局に評価されたとか何とかで、除隊させられずにのうのうと残り、下らないことばかりしている」

「昔ってなんのことで……あぁ、皆で殴り込んだ日のことですか?」

 再び殴られ倒れる。今度はどこか切ったみたいでポタポタと口からは血が流れてる。

 だけど正直分からない。響達の過去……艦長代理をしてたと言うのは知ってたけれど、よくよく考えれば、
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