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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第57話 賽は投げられる
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なんだよね。ちょっとだけ気持ちが盛り上がってくる。
ただし、気づいてなかったけど、私と紗雪以外は皆ヘリに乗り込んでたのはちょっと寂しいなぁって。
―――
「それにしても、ヴィヴィオ、本当に懐いちゃってますね〜」
「全く」
本部へ向かうヘリの中で、スバルとティアナが、屋上での光景を思い出したの様に笑みを浮かべながら話す。
「そうだね。結構、厳しく接してるつもりなんだけどなぁ……」
「きっとわかるんですよ。なのはさんが優しい、って」
「そうかなぁ……」
ヴィヴィオの気持ちを代弁するようなキャロの言葉を聞いて、隊長は照れ笑いを浮かべてる。厳しいって言っても、傍から見たらちゃんとお母さんだもんねー。ふよふよとリインさんがなのはさんの近くに移動して。
「もういっそ、本当になのはさんの子供にしちゃうとか!」
「……うん、もうそのつもりだよ」
一瞬ヘリの中でおぉって、歓声が上がった。何時も真面目なヴィータ副隊長もこればかりは驚いたように目を丸くしてる。
「実家に帰って子供を引き取るということの責任を聞いた。厳しい意見も、優しい意見も皆。いい子だもん。幸せになって欲しいよ。だからこそ私の事をママって呼んでくれるあの子を、私が責任を持って育てていくよ。それは絶対。
だから、戻ってきたら伝えるんだ。ちゃんとママになるんだって」
キュッと胸の前に拳を作る。なんというか、この前の休暇がいい感じになのはさんの影響を与えたんだなーと考えてみたり。ちょっと前までは「本当にいいところが見つかったらちゃんと説得するよ?」なんて言ってたのにね。
そんななのはさんの決意を知ってか知らずか。
「よーし。今回も無事終わったら皆でお祝い開こー!」
「おぉー!」
「えぇ〜〜っ!?」
スバルの一言に皆が手を上げて同意した。勿論私も紗雪もだ。そんな中で小さくヴィータさんも手を上げてるのはちょっといいなぁって感じた。
さ、今日もお勤めしっかりやりましょうかね。
――side響――
「9月ってまだ夏かなーって思ったけど、ミッドの9月は肌寒ぃね」
「そうねー。私には十分温まってるように見えるけど?」
「ほっとけ」
ひんやりと冷たい壁に寄りかかりながら、暖かいコーヒーをちびちびと啜る。安もん使ってるなーとか考えながらその暖かさに頬が緩んでしまう。
まぁ、そうでなくてもようやっと顔の赤みも引いたんだけどねー。だってギンガさんってば、俺の手を掴んでずんずんと進んでいくんですもん。周りからの視線が痛かったなぁって。
「寒くないか、ギンガ?」
「私はコート支給されてるからね。平気だよ、響こそ大丈夫?」
「寒いのは慣れてる
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