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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第57話 賽は投げられる
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ャリバーの方が現状を理解してるようだ。

「うん、やろう! そしたらマッハキャリバーと一緒になのはさんから指摘受けて、強化プラン考えてみる!」

「おう。頑張りなー」

 そのままエンジンふかしてなのはさんが居るであろう場所へ走っていく。

 さて。

「……響、私には?」

「へ?」
 
 俺も行こうとしたらギンガに後ろから掴まれる。なんだろうと思って振り向いてみれば、凄く目をキラキラさせてるけど……。

「私には何かないかな? もっとこうしたら良いとか、こういうことがあるとか」

「……あー。そういう……」

 キラッキラと目を輝かせて言うギンガを無下には出来ないし……。かと言ってあんまり強化させるのも俺じゃ思いつかんけど……。

 なのはさんにも言われてるしな、一応あるっちゃあるけど……教えて良いものか。

 ちらりとギンガを見れば、相変わらずキラキラしてるし、まだかなって待ってる感じだし。

 仕方ない。……教えるか。

「ギンガ、俺らもこれの理屈はなんとなくでしか覚えてない。で、ギンガなら多分見せたらわかると思うから見せるぞー」

「……うん、うん?」

 スッと適当な木の前に立つ。足を肩幅程度に開いて、少し腰を落として左の掌を添えて。
 左足を僅かに持ち上げて……。

「フッ!」

 踏み込んだと勢いを、足から腰へ、腰から肩へ、肩から掌へ伝達。全身の捻りを左へ伝えて撃ち込む!

「……凄い」

 背後からギンガの声が聞こえた。

 今したことは、シンプルに衝撃を打ち込んだ。メキメキと木が折れていくが、本来なら幹を文字通り撃ち抜く様にしたかったが、やはり難しい所だ。
 
 さて。

「ギンガは捜査官だろう。何か合った時室内、屋内で戦う事が多いと思う」

「……うん」

シューティング(S)アーツ(A)はその特性からさ。加速によって距離を詰め、かつ威力を高めた打撃による攻撃が必須となる。
 だけど屋内で戦うことを考えると加速を十分に取れないかもしれない。だから、俺が教えられるとしたら、アドバイスできるとしたら。密着してても撃てるこの技しかないんだ」

「それって上手く行けば防御を抜いて攻撃できる?」

「出来るよ。むしろ、防御の上から撃つタイプだよ。これは無手での格闘では中々上位に位置すると思うが、俺は完成出来なかった。別の方を極めたいからね」

「……そう」

 静かに左の拳を握って、見つめてる。だけどその表情は何処か嬉しそうで、楽しそうに見えた。

繋がれぬ拳(アンチェイン・ナックル)

「?」

 突然聞こえた単語に首を傾げる。それに気づいたギンガがニコリと微笑んで。

「私達の母さんの得意技。静
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