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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第56話 元に戻って赤面を
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たわー」

 その声の方へ顔を向けると。

 バチッとスーツを着ているジェントルマン、もとい、キャディ店長がそこに居た。

「それにしても……」

「? な、何でしょう?」

 何処か不思議そうに、でも関心した様子だけど。何だ?

「……なるほど。シグナムちゃんが間違える訳だ」

 シグナムちゃんと言った瞬間、フェイトさんが吹き出した。
 色々思うことはあるけど、それは置いとく。
 なんでシグナムさんの名前が出たんだろうと。

「そっくりなのよ。響ちゃんに。今私が探してる子と」

「へー……銀と黒ですし、男女であっても?」

「えぇ。これは私も間違えるって確信を得るほどに」

 不思議な事もあるもんだと。
 この人がこんな風に言うってことは……本当にそっくりなんだろうな。
 会ってみたいと思う反面、なんだろう……なんかこう変な感じだな−と。

「さて、とりあえず二人共。あんまり構えなかったらそのお詫びも兼ねて、せっかくだしお昼食べない?」

「はい、お言葉に甘えさせてもらいます。良いよね響?」

「えぇ。頂きます」

 ピッと敬礼してから、立って、二三歩足を進めて……ベシャリと体制崩して倒れた。

 突然のことで俺も驚いたし、フェイトさんも、キャディ店長も目を丸くしてた。
 だってさっきと違って、ただ歩いてるだけでコケたことで恥ずかしくなってきたし。

「大丈夫? 何か盛大にコケたけど?」

「受け身は取れたので平気ですけど。壁伝いにゆっくり行きます」

 ゆっくりと立ち上がりながら、今度はさっきと違って、凄くゆっくりと歩いて行く。まださっきまでの歩幅や感覚が残ってるせいで上手く歩けない。そして、それが凄く情けないようで恥ずかしい。

 それに……今更ながら、今までのこと……いや、数日一緒に寝たということを変に意識してしまって、フェイトさんの顔を見れない。
 フェイトさんの隣まで何とか移動した後。

「ちょっとゆっくり行きます」

「え、あ、うん。一緒にいる……よ?」

「……あ、そういう。フェイトちゃん行くわよー。響ちゃんもゆっくりでいいから」

「あ、はい。それじゃあ響? 先行くね」

「……はいどうぞ」

 一瞬空気何とも言えない感じで固まる。俺は恥ずかしくて顔を見れなくて視線が下を向いてしまうし、何処と無く言葉もたどたどしくなるし。

「響? どうしたの? 顔、赤いよ?」

 心配そうな声とともにこちらにフェイトさんの手が来るのが見えて。思わず一歩後ずさってしまう。

「だ、大丈夫なので。すいません」

「……うん、じゃあ先行くね」

 そそくさと逃げるように下がり、その際何度か躓きそうになるのを堪える。

 と
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