第四章
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「この人が」
「はい、今お話していた」
「僕達が護るべき人か」
「そうなのです」
「ようこそ来られました」
女神官はサンチェスそしてガルパンに片膝をつき畏まった態度で挨拶をした。
「フライヤ様にお仕えするマリー=リュクセルです」
「貴女が狙われている」
「はい、ですが今申し上げた通り」
女神官はサンチェスに畏まったまま答えた。
「私が自分で、です」
「ことを解決する」
「私は戦闘も出来ますので」
それ故にというのだ。
「ご安心を」
「神官であっても」
「格闘術、槍術も学んできたので」
「だからこそ」
「はい、賊達はです」
「貴女一人で充分だと」
「そうです、ですから」
「いや、僕達は頼みを受けたさかい」
老人に目をやってだった、サンチェスは女神官に答えた。
「そやから」
「私をですか」
「護らせてもらうわ」
こう女神官に話した。
「そしてその為に」
「賊達の拠点にですか」
「僕達二人でな」
サンチェスは今度はガルパンに顔を向けて話した。
「ことを解決するわ」
「そう言われますか」
「そやから貴女は」
女神官はというと。
「ここで待っていてくれるか」
「ではです」
女神官はサンチェスの言葉を聞いた、そのうえで彼にこう言った。
「私も同行して」
「まさか」
「はい、賊達の拠点はもうわかっています」
その場所はというのだ。
「案内も出来ますし」
「それにかいな」
「術だけでなく格闘も出来ます」
「それでかいな」
「戦えますので」
だからだというのだ。
「ご安心を」
「嫌って言うても」
「ご一緒させてもらいます」
あくまでという返事だった。
「宜しくお願いします」
「そこまで言うんやったら」
サンチェスは同行だけでなく案内も求めてだった、女神官に巨人軍征伐に共に行くことになった。すると。
早速征伐に出発することになった、だが。
サンチェスは出発直前にガルパンに話した。
「何かな」
「おかしいですね」
「神官は格闘弱い筈やのに」
「それも出来るというのは」
「妙やな、拙僧は文句でな」
「格闘も出来ますね」
「そやから思うが」
自分の職業からというのだ。
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