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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第55話 同調する悪夢
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ンして魔力を分け与えられるというのは凄いことだし。
 この子に内蔵された戦闘モーションも驚いた。響とは違った居合のモーションも内蔵されてて、戦闘面に於いては問題ないと判断。

 だからこそ、後は……新規で人格を作るか、デバイスから人格を移すかの二択を改めて相談したいし、アームドデバイスの方は渡しても問題ないというのがわかっているから後は説明して渡すだけ……なんだけど。

 響がフェイトさんと任務で出てから、帰って来てないし、直接現物を見せながら説明したいから意味が無いんだよねー。

 なんて事を考えながら、朝ごはんをロングアーチの皆や、時雨達と食べてるんだけど……。

「……あれ、どうにか出来ない?」

「え、無理ですよ無理」

「だって今まで見たこと無いくらい皆沈んでますもん」

 私とアルト、ルキノで小声で会話をして、隣のテーブルを見ると。時雨達4人がお通夜に近い様子で朝ごはんを食べていた。誰かが落ち込む……調子が悪いことは今までもあったし、その度に4人の誰かがフォローしてたけど、今回は4人共雰囲気が死んでる。
 グリフィスも今までに無いことだから、どうしたものかと悩んでるし。

 私達もどうしようか、と悩んでいたら。

「おはよう……って、お前らどうした?」

 そこから朝食の乗ったトレイを片手にヴァイスさんがやって来て、思わず私もアルト、ルキノもガッツポーズ。この空気を変えてくれることを祈って。

「え、あぁ。いや、何か4人揃って嫌な夢みたなぁって」

 何時にもまして元気の無い煌が説明すると、他の3人も止まってた手を動かして朝食を摂り出す。自然な流れで4人のテーブルの空いた席に座るヴァイスさん。こういう時の気遣いって本当に凄いよねと、改めて思う。

「なんだ? フラれた夢か?」

「まさか。それも嫌ですけど……幼馴染が1人欠けてるのに、それを当然としてる夢だったんスよ」

「自分が居ない夢とかか?」

「いえ、俺達は居たんです。響も奏も居て。ただ何でかわからないんですけど、震離だけが居ないのに、それを当たり前として、過ごしてて、一番気にかけるはずの響もそれに気づいてなかった様子が死ぬほど気持ち悪かったんですよ」

 はぁっと深いため息が出てる。確かにあの7人は幼馴染だって言うのはもう分かったことだけど……まぁ、夢の中で今まで一緒に居た人が居なくなってるのはやっぱり堪えるのかな?
 私自身そう言う夢を見た経験が無いんだけど……、仮に私で考えると……フェイトさんから居ないものとして扱われたり、リインさんに無視されたりすることなのかな?

 それはそれで嫌だなぁって。

「あぁ、でも夢……って割に4人共見たんだっけか。それはキツイな……。だけど、基本夢って悪い夢って反転して
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