暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第55話 同調する悪夢
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、いえ。申し訳ないです!」

 慌てて遠くに見えるなのはさんに頭を下げる。今の時間は私となのはさんで一対一の弾丸回避訓練(シュートイベーション)の最中だった。
 ティア達4人とギンガはここから少し離れたビル街でヴィータさんを相手に模擬戦……もとい、絞られてる最中。

 で、そんな中で私は……。

『……一旦訓練は終わろっか。おいで奏、ちょっとお話をしよう』

 モニターが開いて、画面の向こう側のなのはさんが苦笑いを浮かべてる。特に調子が悪いわけではない……だけど、気になることは確かにある。でも、それは……。

 いけない、そんな事無いはずなのに……。直ぐになのはさんの待つビルの屋上へ飛んでいって、適当な瓦礫に座るなのはさんの元へと向かって。

「申し訳ございませんでした!」

 直ぐに頭を下げる。ミスして突っ込んだのならまだしも、気を抜いてると捉えられても文句言えない。真剣味に欠けると叱られても仕方のない事をしてしまった。

 けど。

 ポスっと頭になのはさんの手が置かれて……撫でられて、思わず目が丸くなるし、頭を上げる事が出来ない。どうしようと考えてると。

「いいよ。珍しいことも有るんだねっていうのが1つ。何か悩んでる……って言うより、何か気になることでもあったのかなって思ってね」

 手が離れたのを感じて、ゆっくり頭を上げると。にゃははと笑うなのはさんの笑顔が見えた。

 気にかけてもらっているのに、話さないのは失礼じゃないかという考えが頭に浮かんで……。

 話すことを決意する。だけど、その前に。

「申し訳ないです。戯言だと斬っていただいてかまわないので、少し……話しても?」

「うん。私で良ければ喜んで。ほらほら座っていいから」

 空いた瓦礫に案内されるがまま、そこに腰掛けて……更にその隣をなのはさんが座った。膝の上に両手を組んで、少し考える仕草を取る。話すと決意したとは言え……、我ながらアホなことを言おうとしてるんだ。ちょっと緊張してしまう。

 軽く深呼吸をしてから……ゆっくりと。

「……今朝……いえ、寝た直後に夢を見たんです、何というか……その、震離が居なくなる夢を、居なかったことになった夢を」

 そこからポツポツと話を続けた。

 昨晩見た夢はヤケにハッキリしていてよく覚えてる。私達幼馴染の皆で行動してる時の夢だった。なんて事無い普通の休みだったり、皆でご飯を食べてたり。
 だけど、そこに居るのは6人のみ。震離のいた場所だけが、自然と消失してた。

 皆で写真を取れば、本来居るはずの震離の場所は自然な形で背景が写っていたり。皆で食事をすれば、震離が居るであろう場所は無かった。
 極めつけが夢の中の皆が……響でさえ、震離と言う人を認知していな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ