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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第54話 PM20:42.
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い。寧ろ行ったら帰ってこれない。
今の状況でそれは悪手すぎる。大体逃げた所で直ぐにあいつは追ってくるだろうし……。最悪だ。
そして、何より。
「ッ!?」
遠くで銃声が一発響いた。音の地点から察するに……。
「ばれるよね。そりゃね」
分かってたことだ。だが、コンソールを弄る程度の時間はあったことだけでも感謝すべきかな、これは。
だけど、どうする?
ここで応戦した所で、それでは流が保たない。かと言って逃げた所で無人世界に繋がってる……。流石にそれでは……。
コンソールの前で項垂れると同時に、チャリ、と。胸からロザリオが落ちてぶら下がる。
そして思い出す。これはお守りだと。そして、その人がいる場所を私は伺っている。第一に、
あいつ
(
・・・
)
も居るならなんとかするだろうし。
直ぐにコンソールを操作して、あの世界を探して……ッ!
「あった!」
設定をこの世界へ転移するように直ぐに用意する。それと並行して様々な世界のポートを経由するように設定する。これなら後追いされても多少の時間は稼げる。
後は転移までの時間が短ければ……。
「……しん……りさ……ん、どこ?」
手が止まる。目が覚めたと喜ぶよりも先に設定だけを済まさなければ、と直ぐに止まった手を動かす。
「……わた……しは、いい……から、早く……にげ……て」
……。
「……巻き……込んで、ごめん……なさい。こんな……ことに、巻き込ん……で」
……っ。
「……だから……逃げて、わた」
「流、それ以上は怒るよ」
ビクリと体が震えたのが見えた。深呼吸を1つしてから冷静にしてから。
「……好きでやってることなんだ。だから、さ。そんな寂しいこと言わないでよ」
コンソールを叩いて、設定を完了させる。だけどここで問題が1つ。様々なポートを経由、同期させてる関係で、すぐには転移が始まらないという事。
そして、転移が始まるのが……。
「……5分、か」
これ以上は短縮は出来ないし、突貫作業とは言えダミーデータも仕込んだ。だが、これ以上はもう逆立ちしたって出来ない。コンソールに表示される時刻は20時38分。ここから5分か……。
ズドン、と銃声が響く。これで2発目だが、先程よりも近づいてきている。そして確信するのが、これは威嚇でも何でもない、私達に告げるカウントダウンだと。
さて、考えなさい私。こちらの戦力は私のみ。勝利条件は5分足止めからの流と一緒にここから離脱。敗北条件は私の撃破。
でも正直な所、さ。
ああいうタイプは初めてなんだ。あの人の笑顔は本当に警戒しない清い物。それなのにその笑顔のまま無表情に流を撃った。あんな
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