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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第54話 PM20:42.
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て、何で、と言った言葉が頭を過ぎった。だけど、その顔を見て察した。
あぁ―――
「―――そう……いう事……なのです、ね」
見知った大剣を右手に、長い砲身を持った銃を左手に。そしてその顔は笑顔で歪んでいた。
いつだって話を聞いてくれた笑顔で。私の報告を嬉しそうに聞いてくれた笑顔で。ライザさんは変わらず笑っていた。その目に黒い意思を宿して。
「悪いわね。私にも果たしたい事があるの。その為に私は働いてきた。だが、それももう終わったの。
知ってる? 何十年と裏に居る私にはこれと言って得るものは無かった。子供を失ってまで尽くしてきたのに……。
だけど、その子とまた会えるとしたら、その術があるのなら……フフ、貴方に言っても無駄ね、
出来損ない
(
Faker
)
」
意味がわからない。だけど、胸に穴が空いていない事が分かった。遅れて私の胸に言い様のない激しい鈍痛が走る。何かでくり抜かれた様な、穴が空いたようなそんな感覚。肉が引きちぎられ、骨が折られ、血が吹き出す。そんな光景が目に浮かぶほど。
「……ふ、ぐ」
吐き気を促すような痛みが全身を駆け巡り、全身から嫌な汗が流れる。だが、実際に血を吐いてる以上何かしらの影響はある筈……まさか。
そう考え、目の前に盾を展開させようと魔力を使用する……が、全く反応がない。まさか、本当にあれが私の……リンカーコアだったもの? でも、あれは……。
「……レリックコア。昔の王族が使用してたらしいわ。レリックをリンカーコアと融合又は、それをコアの代理品として使用するという事。ただ、適合してもその融合率が低いとある程度の魔力しか生み出さない。
今の貴方のように。本来ならレリックコアを内蔵していれば並の魔術師、騎士なんて相手にならないほどの実力を得られるのに、貴方は弱く要らない。
それなら、貴方では無く、これを持っていけばいいしね」
右手の剣を―――ギルを腰にマウントさせて、空いた手の上にレリックを出現させて愛でるように眺める。そして、それを何処かへ仕舞った後に。
一発の銃声が響く。右腹を魔力弾が貫く。もう一度銃声が響く。今度は右胸を。打たれた衝撃で私の体は後方へ飛ばされ、倒れる。
右胸を抑えながら、体を丸め蹲る。全身が痙攣する程の痛みのはずなのに、嫌な汗は絶えず流れるのに、私の心はただ一つ。
「何故?」
声が震える。涙が溢れる。信じたくない、認めたくない。痛みなんか今はどうでもいい。震える体を抑えながら、顔を上げる。
「痛い? でもまだこれからよ。貴方がどの程度で死ぬか、その試験も兼ねているんだから」
クスクスとライザさんが笑う。
「まだまだ続くけど、ごめんなさいね。気でも狂わせれば良かったけど、その手間も
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