暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第54話 PM20:42.
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頭が割れそうだ。未だに右腕がなくなったという事実を脳が認めない内に、激痛を与えられて、既に私の思考は冷静とは程遠くなった。

 涙でボヤケて前が見えない。叫び声を上げたいのにこれ以上声が出ない。喉の中でひゅうひゅうと音を立てる程度だ。このまま意識を手放してしまえば……楽になれる。そう考えて目を閉じようとした瞬間。

『マイスター。元マスターの遺体確認。転移ポートの側に焼け焦げた遺体がありました』

「――っ!?」

 瞬時に意識が引き戻される。あれから何分経った? いや、それ以上に今アークはなんて報告した? 遺体があった? 誰の?

「そう。手を下したかったけど……若い女の子の悲鳴を聞けたので良しとしましょう。ありがとうね少女。楽しかったわ……これ(・・)使えるから貰うわ」

「ギッ……ああああああ!?」

 グッと釘を踏見つけながら立ち上がる。その体重が乗ったせいで激痛が走り堪えることが出来なかった。痛みで気絶しそうなのを堪えて。

「……なんで、何で流を殺した?! 答えて、答えてよ、ライザ・ジャイブ!!!!!」

「私の名前まで分かったてたの? 凄いわ。良い悲鳴のお礼よ。それに意味なんて無いわ。さようなら、楽しかったわよ」

「まて、待ってよぉおおお……ぅううぅうぁぁあああああああああ!!!!!」

 空いた左手を廊下に叩き付ける。体を動かそうにも、右足が廊下に固定されて動けない。無理に引き抜こうにも右腕がなくて、バランスが取れない。

 ちくしょう、ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう!!!

「ちくしょうぅううぅうぁぁあああああああああ!!!!! わあああああああああああ!!!!」

 絶叫を挙げたと同時に、私の側の扉が爆発したと同時に炎が吹き出したのを見て、目を瞑った。

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