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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第54話 PM20:42.
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。
「あら?」
魔力刃を解除して、力場を失った杖をその勢いのまま振り回し、銃口を逸らす。同時に近くの壁に銃弾が打ち込まれるのを確認してから、少し距離を取り下段の構えで杖を持つ。
だが、同時に……。
左足の太腿から血が流れてくる。直撃はしていないものの、あの一瞬で二発撃ったということが嫌でもわかる。
何よりも最悪なのが……それが見えなかったということ。以前流から銃を借りて撃った事がある。魔力弾とはいえ反動は大きく連射なんて効かない武装のはずなのに……それを二発撃った。
直撃しても可笑しくないはず、それなのに外したということは……こいつ、遊んでる。
なら話は単純だ。遊んでくれるなら、自分から時間を掛けてくれるのなら。
「……2つ聞きたいが、いいか?」
「2つだけなら、いいわよ」
ニコリとお婆ちゃんが見せる優しそうな笑みを浮かべるのをみて、底知れない冷たさを感じて体が縮こまる。笑顔に対してその目は狂気に満ち溢れているのを直に感じてしまったからだ。
「……1つ、ここにいる人達は何故死んでる?」
ふむ、と呟いた後、あらあらといった様子で首を傾げて。
「貴方は呼吸するのに意味を考えますか?」
「……そうかい」
なるほど、話は通じないようだ。いや、話をする気がないのか……まぁ、どちらでもいい。
「……2つ、貴女を信じてる子を後ろから襲った気分は?」
「……フフフ」
ケタケタと突然笑いだして、あいつの一挙手一投足を見逃さないように集中と共に警戒を。
「馬鹿な子。誰も居ないことに何一つ疑問を抱かなかった。何時もなら玄関には誰か1人は立っているのに、それすら気にせず私のところまで来たのだから。
あぁ、気分はどうって聞いてたわね……。楽しかったわ最っ高よっ!」
「……あぁそう」
外道が。
あぁ、最悪だ。コイツは本当に最悪だ……。だが、まだ2分も経っていない……。あと3分持たさないといけない。
「では、次は私からの質問ね。どうして貴女は―――」
なんの反応もなく、その場から消えて。
「―――私の後ろで構えてるのかしら?」
「……は?」
気がつくと背後にあいつが立っていた。今の今までそこにいたはずなのに、なぜ?
振り向くよりも先に後頭部を掴まれる。同時に全体重を掛けられて―――
「ァ……グッ?!」
頭から廊下へ叩きつけられる。ぬるりとしたものがおでこに広がるが、それよりも。何故コイツは後ろに立ってた? いつ、どのタイミングで?
起き上がり、距離を取ろうと右腕の杖を振り上げる―――
「おいたはダメよ?」
ズンッと、右肩に何かが打ち立てられる。一瞬何が起きた
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