暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第54話 PM20:42.
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何が入ってるんだろうって私に相談してきた時の顔は本当に輝いてた。
 
 それから少し経って、私も流も食べ終わって宿を出る。宿を出て少し歩いて、流の部隊のバイクの置き場所へ向かってから。

「さ、耐寒魔法掛けるよー」

「お願いします」

 少しかがんで流の頭上に手をかざして……耐寒魔法を発動。流ならできるかなと思ったけど、上手くできなかったので私が代わりに掛ける。

 さて、ここで流が変わらず敬語を使ってるけど、最近はこれがこの子の砕けた対応何だと分かるようになった。
 誰に対しても基本は敬語だけど、まだ距離がある人相手だと何処か冷たい言葉を選んで、私に対しては何処か柔らかい言葉やちょっとした冗談等も話してくれることに気づいた。

 最近それが嬉しくて、ついつい。

「えへへー」

「……震離さん、その恥ずかしいので、そろそろ出まひょう」

 両手でほっぺをグニグニと。流の頬って暖かくて柔らかくて、いいんだこれが。

 さて、流のデバイスである二機をバイクにかざすと。ガチャリとロックが外れてエンジンが震えた。デバイス認証型って便利だよねーほんとに。

「さ、行こうか。しっかり捕まっててねー」

「はい、お願いします」

 しっかりヘルメットを被って、ちょっと暖かい格好に耐寒魔法をつけて。改めて目的地を確認してと。

 さ、行こうか!

「う、わ、わ!」

「あはははははー!」

 勢い余ってウィリーなんてしてしまうんだなこれが。

 ―――

 銀色に萌える山々を眺めながら人工的に整備された道を征く。

 初めは軽口で話を……念話をしてた私達だけど、徐々に徐々に口数も減っていった。

 正確には流が怯えるように震えてる事に気づいた。背中に流を感じるだけじゃなくて、私の腰に回された手からもハッキリと分かる。この後のことを考えると怖いらしく体が震えている。

 さて、そろそろ到着する頃合いなんだけど……。

 辺りに何にもねー。山と谷と山。反対側の道路側にはとっても林。皆白銀にデコレーションされてるけど……何にもねー。

 なんて考えてると。

(震離さん、ここです。止めて貰って良いですか?)

(んお? はいはい)

 適当な路肩にバイクを止めて。流がよいしょっと降りるのを見る。その間に改めて周辺を見ると確かに何も無い……だけど。

 言われてみれば、この辺だけ妙に雪が薄い。だけどよく見ないとわからないレベルだ。流の行動を見守ってると、ある程度歩いた先にデバイスを掲げると。

 カチャリ。

 と、どこからか音が聞こえたのを皮切りに、流の前にお金持ちのお屋敷にあるような屋敷の門が現れる。

 驚いてる間にその門が開き、奥には洋風のお屋敷
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