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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第53話 人の恋路は応援するに限る
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てないから聞けないんだー。

「よし、休憩終わり。ヴィヴィオも沢山遊んだから……今晩は寝てくれそうだし」

「あら。最近寝ないんですか?」

「ううん、元気いっぱい過ぎて沢山お話してるの。嬉しいんだけどその分ヴィヴィオの睡眠時間が減っちゃって、朝が辛そうなの」

「あらまぁ……今日は熟睡出来るといいですねぇ」

「うん、それじゃあねー」

 なのはさんが立ち上がる際に、空き缶を貰って捨てときますよとジェスチャーをする。それに気づいて小さく微笑んだ後、その場を去っていくのを見送る。

 私も飲んでたお茶の空き缶を捨てて、二階からFW陣を観察してると……。

 さっきまで遊んでたヴィヴィオが見えなくなったことに気づく。

 何処にいったのかなーと探してみれば……。

「……微笑ましいなぁ」

 少し離れた木陰でヴィヴィオに体を貸すザフィーラさんの姿が。ヴィヴィオも安心して眠ってるようだし。

「あ、いた……()? どうかしたか?」

 突然呼びかけられて、その名前を使う人の顔を思い浮かべながら振り返る。こう呼ぶのは1人しかいないから。

「なんでもないよ、さ、私達もお仕事頑張りましょうね、煌?」

「おぉ……おぉ?」

 首を傾げる煌の背を押しながら、私達のデスクへと向かう。

 その最中に。

「ねぇ、休憩になったらさ、屋上で一息入れようよ?」

「あぁ、いいね。優夜達も誘うか?」

 ハハハと笑う彼を見て、少しだけ腹が立つ。せっかく勇気を出していってるのに意図を察してくれないから。

「……二人っきりって意味だけど?」

「……マジカヨ。分かった紅茶と後は、お茶請け何食べる?」

 ぎこちなく言うのを見て、ニヤリと笑って。

「でざーと……はいらない?」

 吹き出す煌を見て、背中を擦りながら大笑い。人の恋路が進みそうだからねー。私も偶には大好きな人を労わないといけないし……ね?

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