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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第53話 人の恋路は応援するに限る
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奏を応援してるの?」

「勿論。あの人の片思いを長いこと見守っていますから」

 恐る恐る聞いてくるなのはさんに、こちらもニコリと笑って返す。フェイトさんが、ギンガが狙っているのは分かるけど。幼馴染としては奏と引っ付いて欲しいなぁと願ってる。
 勿論、響の意思も尊重しての話だ。最終的に誰に軍配が上がるかわからないし、誰も選ばれないかもしれない。

 人を好くとは大変なことで、難しくて、心地よいから……判断に困るよね。

「さて、本題へ戻りましょうか。響と奏の関係ですよね?」

「……うん、コンビ……ううん、トリオで組んでた期間が長いのは分かるけど、あの2人ってよくお互いの動きを見ないでも確認してるから……どうなんだろうって」

「……それは多分、あの2人の信頼の高さ故の事ですよ。だから、断言出来ます。響と震離は兄妹に近い関係です。そして、響と奏は相棒の様な関係です。今はまだ」

 ズズッとお茶を飲んで、ため息を1つ。

 私と煌。時雨と優夜とはまた違う関係。だけど、ある時期から響は劇的に変わった。全てを奪われた後。何かに取り憑かれるように弱音を吐かず、なんというか前に出る人……先導者のようになったこと。
 その頃の奏との連絡は正直心苦しかった。響が無理や無茶を通して戦うようになった。殿を務めるようになったって、何時も泣いてたけど、その度に信じるしか無いって私達は言えなかった。

 これは優夜と煌も同じだ。実際に見てない、連絡を取れてない以上俺達じゃ分からないって嘆いた。一歩引いて皆を導いてたあの人が、気が付けば一歩踏み出して前に出るようになった。
 傍から見れば、良い変化なのかもしれない。だけど、昔からの彼を知ってる私達は良くない変化じゃないかって勘ぐった。そして……それは今も続いてる。

 言い様もない不安がずっとあるって響と打ち合った煌が悲しそうに言っていたのは記憶に新しい。

「だから、私達は期待してるんです。フェイトさんに、ギンガに。奏では出来ない止め方をあの2人ならしてくれるんじゃないかって」

「……そう」

「まぁ、恋の応援は私達4人は奏ですけどねー。ギンガは……まだわからないですけど、フェイトさんは完全に気があるって分かりますし」

「……そうなんだよねぇ。可愛いよねぇ」

 フェイトさんの反応は見てて面白いと思う。だって。

「あんなに分かりやすい反応してたら気づくなって方が無理ですよー」

「そうだねぇ」

 普段もお仕事する時響に話しかけようとウロウロしてみたりしてりゃ、誰だって気づくなーって。最近は奏と仲良くなったから話す機会はもっと増えるんじゃないかなって思ってる。

 それにしても奏がフェイトさんを先輩呼びしだしたのは何かあったんだろうけど、他に漏れ
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