暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第53話 人の恋路は応援するに限る
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eフェイト――

 出かけていったのを見送って、2人でお部屋まで戻る。

 いつもなら、お仕事したり、調査で得た書類の確認だったりで忙しいのに、こうしてゆっくりしているのはどうなのかな? って。
 ふと、ベットに座った響を見ると。眠そうなのかシパシパと瞬きしている。

「寝る?」

「……いえ……平気、です」

 とは言うものの、完全にお眠モードに入ってる。
 隣に座ってポンポンと膝を叩いて。
 
「キャディ店長が帰ってきたら起こすよ?」

「……じゃあ」

 と、枕の方に行こうとするのを、コチラに引っ張って私の膝の上に来るようにして。
 
「……すぅ」

 あっという間に眠っちゃった。
 
 そう言えば、震離達はちゃんとルヴェラに着いたんだろうか? 遠いから大変な場所だ。
 
 だけど、昔クロノが言ってたな。あの世界でもし転移ポートを安定させることが出来たら驚異になりえるかもしれないと。
 転移魔法が使いにくいし、不自由な世界だからこそ、逆に安全を得て秘密裏に動ける世界だと。
 
 今まで発見できなかったのも、そういうことなんだろうな。
 
 今頃六課は大変だろう。流が居なくなったから、ヴィヴィオが泣いてるかもしれない。そうするとなのはは大変だ。
 なのはは否定しているけど、きっとヴィヴィオを引き取るのはなのはだと思う。
 少しお話をした時言っていた。受け入れ先は探している。だけど、それはきっと私の自己満足じゃないかって考えてしまうって。
 
 そんなことは無いって言って上げたいけど、今のなのははきっと納得しない。だからこれはなのはが自分で答えを出す事だ。
 
 もしかすると、私も……兄代わりの流も居ない今が、なのはとヴィヴィオが向き合ういい時なのかも知れない。
 
 


――side紗雪――

「響と奏の関係……と?」

「そう、気になっちゃってねー。ちょうどフェイトちゃんも響も居ないしねー」

 珍しく二階の陽のあたる場所でお茶を飲んでいたらそこからなのはさんがやって来た。

 なんでも二階からFWメンバーを除いたらヴィヴィオと遊んでくれているのが見えたらしく、しばらく相手を頼むつもりでちょっと一息を入れに来たそうで。

 で、藪から棒にそんな事を聞かれました。ちょっと返答に困るなーと考えながらも、とりあえず……。

「まぁ、響を狙ってる子が3人居るので応援する方は大変ですよねー、と」

「……そうだねー」

 いつかのフェイトさんの告白を聞いてからは、響に気があるということを察してた。極めつけは休暇を使った帰郷に響を誘ったのが決定打になったけど……何かフェイトさんと奏が仲良しになったのは意外だなぁって。

「……やっぱり、紗雪達は
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