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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第53話 人の恋路は応援するに限る
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もありますし」

「うかつな行動してしまった訳ですし、助けてくださって感謝しかないですよ。ね?」

 2人で笑って応える。色んな意味で助けられたわけだし。
 そんな俺達を見て安心したように笑って、すぐに真剣な眼差しで。
 
「地上本部は、自分たちの護りは完璧だと驕り高ぶっている。
 人の手で作られたものなのに……ね。六課も予言の日は陳述会の日だと?」
 
「いえ、それはまだ。海も陸もあまり信じてないんです。 
 アヤ元三佐が離脱して合流してることを伝えてもありえないの一点張りで」
 
「……やっぱり」

「えぇ。地上本部が襲われるだけの理由を上げても、予言と一致する日の可能性が高いという事を伝えてもあまり聞いてもらえず」

 考え込むように、カイゼル髭指先でなぞりながらキャディ店長が応える。
 
「そう。その上、二世魔道士が多くなってしまったことこれでは守れない可能性が出て来てる。
 それは地上の守りのシステムを過信しすぎてる以上、瓦解してしまったら一気に崩れ去る」
 
 予言された最悪の未来になるかはまだわからないけど、最悪なタイミングだよなと改めて思う。
 
 それにしてもキャディ店長、離れてはいるけど、ある程度情報を持っている辺り……離れているのは何かあってのことなのかな?
 
「……こういう時に動くのが、特殊鎮圧部隊……なんだけどねぇ」
  
「「……え?」」

 まさかの言葉に驚く。特殊鎮圧部隊……なんか知ってるのかなって?
 
「えぇ。管理局のカウンターを兼ねているけど、管理局が潰れてしまっては元も子もないから、援護するはずなのだけど」

「あまり動けてない……そういうことですか?」

 不安そうなフェイトさんに対して、キャディ店長はニコリと笑って。

「もしくは、大丈夫という確信があるのかもしれないけどね」

 そこで思い出すのが流だ。こういう事を見越して流を配置して……何か渡すものとかあるから流を呼び出したのかな?
 
 ……それなら。
 
「大丈夫よきっと。話を聞いた限り、幼すぎるっていうのは気がかりだけどね」 

 ……ですよねー。
 
「これで何もなかったら笑い話で終わるんですけどね」

「そうねー」「そうだね」

 苦笑いを浮かべて互いに笑い合う。予言なんて当たらないことが一番だ。もし外れてくれたのなら本当にとりこし苦労ですむ。
 
「さて。私はちょっと買い物に出てくるから。お留守番お願いしてもいいかしら?」

 2人で顔を見合わせて、ニコリと笑って。

「お世話になってますし」「お手伝いしましょうか?」

「フフ、気持ちだけ貰っておくわ。じゃあ行ってくる」

 残念、振られたわ……。

  
 ――sid
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