第一章
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作戦遂行
カウサリア=アーチャーリャとトウジ=バッタライはこの時カウサリアの神託でブータンのブッタブーに来ていた。
そこでカウサリアはトウジにこんなことを言った。
「地下世界での神託やと思ってたけど」
「それがやな」
「こうしてな」
こうトウジに言うのだった。
「こちらの世界でもあたしの祖国で神託やねんな」
「神託はな」
それはとだ、トウジはカウサリアに話して述べた。
「場所を選ばん」
「そういうことやな」
「そや、それでや」
「あたしもか」
「ブータンに来たんや」
「そういうことやな、ほな」
トウジの話を聞いてだ、カウサリアは彼女の言葉に頷いてからそのうえで今度はこうしたことを言った。
「まずはこの国では神々の中におられる」
「今の国王陛下にやな」
「王妃様にもな」
「神殿にお参りしてか」
「礼拝させてもらってな」
そうしてというのだ。
「神託にかかろうか」
「そうするか」
「是非な」
「ほなな」
トウジもカウサリアの考えをよしとした、そうしてだった。
二人でまずはブータン国王夫妻の神殿に行きそこで礼拝をしてお供えも忘れずに供えてからだった。
二人でカウサリアの神託を探しに旅の冒険者と素性を隠したうえで街の冒険者のギルドに入った。そうしてだった。
神託でありそうな依頼を探しているとだった。
カウサリアはある依頼を見て隣にいるトウジに話した。
「これやな」
「その依頼か」
「見た瞬間にな」
その依頼をというのだ。
「感じたわ」
「そうなんやな」
「そや、それでや」
まさにというのだ。
「この依頼を受けるで」
「よし、ほな早速やな」
「事務所に言うわ」
ギルドのそこにと言ってだ、実際にだった。
カウサリアはギルドの事務所に依頼を受けると話した、その依頼はブータン全体の裏社会を牛耳る犯罪組織の殲滅であったが。
依頼主のブータン警察の本部長は二人以外にも依頼を受けた冒険者達に話した。
「何分勢力が大きく」
「それでかいな」
「そうだ」
本部長はリザードマンの中年の女だった、そろそろ肉が付いてこようとしているがリザードマン族の美的感覚では結構な美人だ。制服もよく似合っている。
「警察だけでは対処しきれない」
「そうした状況やからやな」
「今回諸君等に集まってもらった」
カウサリアに答えつつ他の冒険者達にも話した。
「相手の勢力が大きいが為にな」
「ブータン全体で活動してるとな」
「規模がわかるな」
「ああ、ちょっとした軍隊並や」
「実際にそれだけの力がある軍隊に要請しようとも思ったが」
「軍隊な」
カウサリアはこの辺りの軍隊の事情を知っていた、伊達にブータンを治める星の者ではないか
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