第十八話「一方その頃」
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「もし彼女が誰かに何かされその人に復讐を考えているのだとすればこの天宮市にいる可能性は高いわね。問題はその考察の通りなら」
「誰かを、殺すかもしれない」
士道は最悪の想定を口に出し顔色を悪くする。琴里もその事を考えたようで眉をひそめていた。
「可能性は無くはないわ。衰弱して動けない一般人がいる学校の屋上で戦いをするんだもの、他者を巻き込む可能性もあるわ」
「なら急いで会わないと!」
「言ったでしょ?まだ何処にいるのか分からないって。最悪隣界にいる可能性だってあるわ。どちらにせよ今はあちらからのアクションがないと動くに動けないわ」
「…そう、か」
自分には精霊を救う力があるのに今はただ待つ事しか出来ない。
屋上の一件以来士道の心の中には無力感が燻っているのであった。
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