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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第50話 現状把握
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れば全然小さいけど。
 
「なん……あれ? 背が……え?」

 ……やっぱり混乱するよね。私も目を覚ましてからすっごく慌てたもん。
 響に視線を合わせるために、腰を落として。
 
「響、落ち着いて聞いてね?」

「え、あ……はぃ」

 ちょっと深呼吸して、ゆっくり落ち着いて。
 
「私は9歳頃まで体が縮んで、響は推定6歳位まで縮んで、女の子になってるの」

「……は?」

 ……だよねぇ。そうなるよねぇ。
 私も受け入れるまで結構掛かったもん。
 
 真っ青な顔で、静かに自分の体をペタペタと触って。
 前を裾を大きくめくろうとする手を、それは良くないと止めて。
 
「じょうだんでしゅよね?」

 体の変化についていけてないのか、ろれつが回っていない。 
 私はまだ、対応圏内だったけど……響の場合は余計にキツイと思う。そもそも性別が変わる。そして、その上幼くなるという。
 
 この前の見た響の子供の頃とそっくりなのが可愛いんだけど。
 
 それ以上に、うまく感情がコントロール出来てないらしく。顔見たらすぐに分かる。それどころか。涙目になってるけど……多分気づいてないんだろうなと。
 
「本当。事実私は縮んじゃったし、響も小さくなって、花霞にスキャンしてもらったけど……女の子になってる」

「……う、うそぉ……」

 ポロポロと涙を流してる事に気づいて、なんで泣いているのか分からない様子で自分で拭っている。
 正直、私も判断を誤った。その結果がこれだ……。
 
 今居るのはミッドのとある喫茶店。このお店を経営している元管理局員のマスターに助けられた。 そのマスターの名前はキャデラック・フリートウッド元二等空佐。またの名を、ブルートパンツァーと恐れられていた第一線で戦っていた人だ。
 
 10年前、とある件で会った事がある……あるんだけど。
 
 まさかメイド服着て、喫茶店の店主をしているということは知らなかったなと。しかも、喫茶店S.H.F.って、何かで聞いたことあるけど……知らなかったなぁと。
 昔見たイメージと違い過ぎて気づかなかったかな? 名前も本名ではなくて愛称のキャディってなのってらしたし。
 
 そして、クロノから聞いた事だと。この人は……。
 
「……きゅぅ」

 あ、響が情報量オーバーでもう一回気絶しちゃった。 
 
 ――――
 
『申し訳ない。フェイト執務官……これは君たちを派遣した私のミスでもある。本当にすまない……!』

「い、いえそんな! どうか頭をお上げ下さい閣下!」 
 
 まさかの人物に頭を下げられ、慌ててしまう。隣でキャディさんがニコニコと笑っているのが気になるけれど……それ以上に、ラルゴ・キール閣下に頭を下げられ
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