第三章
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ジオンゴとヘッドが倒した、その戦いの中で。
ジオンゴは自身の神具のスライムも使ったが。
その強さを見て老冒険家は言った。
「ほう、普通のスライムとは」
「違いまして」
「特別に訓練した」
「そうしたスライムです」
「スライムもね」
最弱クラスのモンスターの一つだがというのだ。
「訓練すれば強くなる」
「そうですね」
「むしろスライムは」
老冒険家はこうも言った。
「無限の可能性がある」
「そうしたモンスターですね」
「何でも受け入れられるから」
それ故にというのだ。
「訓練をすればドラゴン以上になる」
「そうですよね」
「そしてそのスライムもだね」
「術も使えますし毒や麻痺を使えて」
そうしてというのだ。
「ブレスもです」
「吐けるんだね」
「そうなっています」
「それは凄い、では」
「彼もいますから」
それでとだ、ジオンゴは老冒険家に微笑んで話した。
「警護はです」
「任せてくれ、だね」
「そうしてくれますか」
「君がそう言うのなら」
「僕っちも言います」
ヘッドも言ってきた。
「その様に」
「それでは」
「はい、ここは」
「私は冒険に専念するよ」
こう言ってだった、老冒険家は実際にサバンナの冒険即ちフィールドワークに専念していた。それでだった。
恐竜以外の多くの生物そしてサバンナの現状も調べていった、その中で。
老冒険家は自身の調べたことについて夜のキャンプ中に二人に話した。
「これは帰ったらね」
「その時はですね」
「いい論文を書けるよ」
こう言うのだった。
「これは」
「そうですか」
「そう、そして」
老冒険家はさらに話した。
「恐竜の方に行けば」
「その時は」
「さらにいい論文が書けるよ」
そうなるというのだ。
「おそらくね」
「では」
「このまま恐竜がいる地域までね」
「行きますね」
「そうしよう、論文と」
老冒険家はさらに話した。
「冒険記も書けるよ」
「そちらもですか」
「そう、論文は学問で」
それでというのだ。
「冒険記は商業だよ」
「そちらですか」
「これを書くとね」
冒険記をというのだ。
「売れてね」
「生活が出来る」
「そう、教授としての収入もあるけれど」
それでもというのだ。
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