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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第49話 トラブル発生
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首だけあげて大丈夫と言い切る前に、身体から、ピシッピシッと乾いたような音が響いた。同時に割り箸を数本まとめてへし折るような音や、セメントに罅が入るような音が俺の中から聞こえる。
それも、お互いに。
痛いわけでもないのに声が出ない。それでもなんとか絞り出して目の前が真っ白に染まった。
――sideフェイト――
私の下に居る響が苦しそうにしている。私も体の中から乾いた音が聞こえる。それは響の中からもだ。
苦しそうにしているのもつかの間、閃光が煌めいたと思えば。
「……へ?」
だぶだぶになった和服とインナーの中で黒髪の子供がいた。長い黒髪。細い眉毛。白い卵型の頬は、今では若干赤く桜色になっている。
でも、意識が無いらしく、目は閉じたままだ。
なんで? どうして? と思うけれど……目の前が真っ白に染まった。
すぐに収まったけれど……今のは一体?
いや、その前に響をどうにかしないと。そう考えて手を伸ばすけど……ガントレットが外れていることに気づく。
加えて、袖が余っているし、どう見ても……。
「……バルディッシュ」
[……Sir.]
「私……小さくなってない?」
[……Yes.]
……嘘でしょう? と考えたと同時に、目の前が……暗く……。
――sideキャディ――
……寂しいわというのが一番強い。うちに務めていた子が、書き置きを残して、お店から去っていったしまったのだから。
しかも今までのお給金を残して。気にしなくて良いと何度も言ったのに、あの子はそれを拒否して、住まわせてくれてるだけでありがたいですと。ずっとそう言っていた。
たった数ヶ月だけというのに、こんなにも想うのはやっぱり何かある子なのね、と。
普通だったら怒る筈なのに、私も甘くなってしまったのかしら?
だけどまぁ、最後に頼まれた事を確認しに来たわけだけど……。
此処は何だ? 隊長が調べると言っていた場所だと思うが……此処は明らかに妙だ。
廃棄区画の場所よっては宿無しの人が住んでいるの知っているが、ここは奥深く人が住むには、地上まで遠すぎる。
しかも……何か人体実験でもされたか? 変な転移ポートがあるが、データは回収できないだろう……って。
違う違う。私の目的は2人程人が居るから、その人達の保護よ。黒髪と紫色の……あら?
大きな広間に来たのだけれど……部屋には2人の子供が倒れてる。
子供を連れた人がいるからと聞いては居たから、昔の格好と、身分証を持ってきたのに……これはどういうことかしら?
しかも黒髪はともかく、金髪の子の持つ戦斧、これは確かハラオウン執務官のデバイス、バルディッシュ・アサ
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