第二章
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「ほんまにな」
「虫退治だね」
「大型のな、この浮島は大型の虫もな」
「多いんだね」
「モンスターや獣は多くなくても」
それでもというのだ。
「虫はな」
「多くて」
「ジャイアントアントとかジャイアントマンティスとかボーリングビートルとか」
そうした大型の昆虫達がというのだ。
「滅茶苦茶多くてな」
「それでなんだね」
「どうも連中が今はとにかく多い」
「ああした虫は多過ぎるとね」
「人に危害を加えるからな」
その大きさ故にだ。
「そやからな」
「退治するが」
「嫌な依頼なんやね」
「それが神託でもな」
こう話してだった。
二人は依頼を受けるとギルドの事務員に話してそうしてだった、浮島の大型の虫が大発生しているところに来た。
するとだ、早速だった。
ドラゴンフライ、大型の蜻蛉達が来た。その虫達を。
ヘッドはナイフで倒してから話した。
「どんどんな」
「出て来るね」
「そやからな」
「こっちもどんどん倒せばいいね」
「ああ、ただこれが神託やと思うから」
このことからもだ、ヘッドはジオンゴに話した。
「僕っちメインでええか」
「いいよ」
ジオンゴは友の問いにすぐに答えた。
「それで」
「ほなな」
「僕はサポートに回るから」
「そうしてくれるか」
「スライムもそういう風に動いてもらうから」
自身の神具である彼もとだ、ジオンゴは答えた。
「安心してね」
「ほなな、しかし自分のスライムは」
ここでヘッドはそのスライムを見た、水色で枝豆の形をしたゼリー状のそれを。
「どんどん強くなってるな」
「うん、本当にどれだけでもね」
「特殊能力備えてやな」
「強くなっていくから」
そうした神具だからだというのだ。
「ドラゴンみたいにブレス吐けて術もね」
「使えるんやな」
「毒も麻痺も石化も出来て」
そうした能力も備えているというのだ。
「物凄く強いよ」
「そうなったんやな」
「そやから」
ジオンゴはさらに話した。
「頼りになるよ」
「スライムだからって馬鹿に出来ないから」
そのスライムも言ってきた、少し癖のある女の子の声だ。
「任せてね」
「ああ、しかし最初はやな」
「只のスライムだったよ」
スライム自身がヘッドに答えた。
「けれどね」
「成長していくんやな」
「あらゆる能力を身に着けられるから」
そうした属性があるからだというのだ。
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