第一章
[2]次話
虫達の宴
アマドゥ=ヘッドとトマス=ジオンゴはこの時ヘッドの神託でボツワナハボローネ近辺の浮島の一つに来ていた、この浮島はとかく虫が多く。
ヘッドも困った顔でジオンゴに話した。
「蚊や蠅も多いからな」
「それもツエツエバエとかもおるな」
「そや、それでや」
ジオンゴにさらに話した。
「用心することや」
「さもないと卵産み付けられたりするか」
「アマゾン程やないがそうした虫もおるからな」
実際にというのだ。
「ほんまに注意することや」
「そういうことやな」
「それでな」
ヘッドはジオンゴにさらに話した。
「僕っちの神託はここや」
「ここにあるからやな」
「具体的にそれが何か」
「これからやな」
「探すことになるが」
「その探し方は」
ジオングはヘッドのその話に応えて言った。
「一番は言うまでもないね」
「そやな、ほんまに」
「ギルドに行こう」
ジオングが言う一番の探し方はそれだった。
「あそこに行ったら」
「もうな」
「依頼が沢山来ているから」
「その依頼の中から探す」
「それが一番だからね」
それ故にというのだ。
「今から」
「ギルドに行こうか」
「そうしようね、しかし」
ジオンゴは顔に来た小虫に嫌な顔になりこんなことも言った。
「ほんまに虫が多い浮島だね」
「アフリカで一番多いみたいやな、数も種類も」
「そんなんだね」
「虫のロストワールドとも呼ばれてる」
この浮島はというのだ。
「これがな」
「そんなに多いんだ」
「アマゾン程でなくても」
「アマゾンはまた特別だからね」
「あそこはもうこの世界の地球でもな」
それこそとだ、ヘッドはジオンゴにさらに話した。
「虫がダントツで多い」
「ジャングルでね」
「そんな場所やからな」
「また別だね」
「けどこの浮島もな」
「虫が多いんだね」
「そうした場所や」
こうジオンゴに話した、見れば彼の周りも何かあればすぐに虫が飛んできている。それも一種や二種ではない。
「そこはな」
「しっかりわかってだね」
「やっていこうな」
「神託についても」
「そういうことや」
こう話してだった、そのうえで。
ヘッドはジオンゴと共に二人でギルドに旅の冒険者だと素性を隠したうえで入った。そうしてであった。
依頼を探したがヘッドはある依頼を見てジゴンゴに話した。
「この依頼がな」
「自分のやね」
「神託やな」
それだというのだ。
「どうやら」
「そうなんだね、じゃあ」
「この依頼受けるわ、ただ」
ここでヘッドは嫌そうな顔になり述べた。
「どうもな」
「この浮島らしいかな」
「らしくて嫌になるわ」
こう言うのだった。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ