暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第48話 贈られた内容、そして疑念と再来を誓って。
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 その上で今度はきっと不安になってきているんじゃないかと言われた。それが何かはまだわからないけど……。

 膝の上で眠る流の頭を撫でる。こうしてみると普通に子供だと思う。エリオやキャロより少し背が高いけど、何処か放っとけないと思う。実際流の離脱って大体は庇って負傷だったりするしね。

 そう言えば流って、過去の記憶が無いって言ってたけど、実際の年齢って幾つになるんだろう。現在は14だけど、もしかしたら下になったり上になったりもするかもしれない。
 実はエリオとキャロと同い年だったりしてね。

 そうすると、ホント昨日の晩の事が申し訳ないと思う。だってメイド服来て迎撃して制圧してくれたにも関わらず、戻ってきたら着せ替え人形になって、擽られて強制的に笑顔の写真取られちゃって……なんていうかもう不憫すぎてちょっと……。

「……ん、うん?」

「お?」

 寝ぼけ眼のまま、ゆっくりと覚醒して。目で周囲を確認して、私とバッチリ目が合って。不思議そうにキョトンとしてる。

「おはよう流。良くなった?」

「……え、ぁ……あ」

 瞬間的に顔が赤くなって、バッと横に転がって。

「……申し訳ないです、お母さん(・・・・)

 ……お? これは面白いことになったなぁって。

「うん、私がやりたくてやったことだから気にしないで」

「……ぅぅ、申し訳ないです」

 耳まで真っ赤になって頭を下げ続ける。そんな流の頭を撫でて。

「大丈夫だよ、だから気にしないでいいよー」

 そこまでやってようやく頭を上げてくれた。それでも顔にはごめんなさいって言葉が見える。別にそれくらい気にしなくていいのにねー。

 ふと、窓の外を見れば、気がつけば外は夕暮れだ……時間が経つのは早いなぁって。


 ――side響――

 くっそぉ……はやてさんに縛られて色んな事聞かれて辛かったなぁって。しかも自分の仕事手伝わせるし。途中でやってきた皆からは手伝いなら仕方ないって言われるし、フェイトさんからは頑張って手伝ってあげてねって笑顔で言われるし。

 あれ多分善意で言ってるから質が悪い。

 で、今俺が居るのは屋上から訓練スペースを遠目で見える位置。何でここに居るかというと。

「……よくやってるなぁ」

 訓練スペースの近くの林の中で、エリオが長い木の棒を持って煌と打ち合ってるのが見える。

 ここからだとよく見えないけど、立ち回りで分かる。まだエリオでは一撃を与えるのは難しいんだろうなって。
 夕日で若干暗くて、見えづらいだろうにそれでも何度も向かっていってる。恐らく煌が何かを教えてるんだろう。時折楽しそうに口元が笑ってる。エリオも煌も。

 俺が槍か棒術を教えることができればよかったが
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