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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第48話 贈られた内容、そして疑念と再来を誓って。
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そう言えばその時まで気にしたことなかった。私に親は存在しないって考えてた。実際私の名付け親……。ウィンドベル夫妻は私を捨てた……そう伝えられた。
ライザさんからも名前を変えることを進めると言われたのに、何故か私はこの名前をアナグラムを用いて使い続けた。
―――何でだろう?
あの人達は私を失敗作だと断じた上で廃棄したはず。それなのに、何故私は……。
その事を一度震離さんに伝えて、困ったようにあの人は笑ってたけど、寂しそうに。
―――まだ確証は得られないから答えられない。だけどね、私はウィンドベル夫妻を信じたい。どっちが正しいのか分からない。だけど、流が名前を使う程度には何か思うことがあったんだと思うよ。
曖昧な回答だった。私は夫妻を知らない。だけど私は、私を拾ってくれたライザさんを知ってる。震離さんはライザさんを知らない。けど、夫妻を知ってる。だからこその回答だ。
でも、ウィンドベル夫妻は私にとってなんだろう。遺跡で会った私と同じ顔の人の事を考えると、私のこの体を本当に作った? という疑問点が生まれる。
だけど、もし本当に私の体を作ったというのなら。やはり私の両親に当たるのでしょうか?
父親と母親が居なければ子は成せない。だけど、人造魔道士計画とが色々なことがあるから一概にそうとも言えない。
プロジェクトFから誕生したフェイトさんや、エリオという例もある。私も本当はそうじゃないかと思う。
何時だったか。少し前にお母さんという単語を口にした時。どこか戸惑いを感じたのは。なんというか、あれは……。
――sideなのは――
「……うぅ」
あんまりにも辛そうにしてたから、ヴィヴィオと雫ちゃんを、お姉ちゃんの所で遊んでねと伝えてここから離したんだけど。
そしたら、眠ってるにも関わらず悲しそうな表情をしてた。
なんとなく頭の方へ回って、流の頭を持ち上げて膝枕をしてあげると安心したように表情が和らいだ。
今二日酔いになってるのも、忍さんを止められなかった私達も原因だしね……。
昨日の晩、お父さんや、お姉ちゃん達から言われたのが流の不自然さ。それは私達も感じてると伝えたけど、2人が感じたのは私達の感じてる知識の偏りではなく。流の幼さについてだ。
2人曰く、どうも流を見ていると小さい子供と感じてしまうと言っていた。年齢と精神があっていないように感じると。
何よりも時折見せる表情が、怯えた子供のように見えると。
だけど、最近の流の様子を伝えるとすごく安心していた。六課に来てからまだ4ヶ月程度だけど。それでも、ここ最近は皆のことを名前で呼ぶようになったことも、しっかり感情を出すようになったことも伝えたら、二人共安心してくれた。
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