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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第48話 贈られた内容、そして疑念と再来を誓って。
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動きで、棺へ視線を戻す2人を見ながら。余計な問題持ち込んだかなと今更ながら後悔。だって、この棺に入ってるモノとは。

「……はやて、これって……」

「中身を見ないと分からへん。やけど……間違いなく言える。この子は融合機や」

 棺に目を落とす。巫女服を纏った肩に掛かる程度の黒髪の小さな女の子がお腹の辺りに手をおいて、眠るように収められていた。
 そして、説明を求められる前に、実家にあった手紙の内容を伝える。うちの母曰く、ある程度の開発は進めたものの、起動の仕方がわからないということを。それを聞いたはやてさんは。

「ごめんやけど、ちょっと触るな」

「どうぞ」

 小さい子を抱き上げるようにゆっくりと融合騎を抱いて、静かに語りかけるように目を閉じた。
 フェイトさんも懐からバルディッシュさんを取り出して、違う方面からアプローチを掛けているようだ。
 その間にシャーリーさんとリインさんが何かに気づいたらしく、棺の中をゴソゴソとしていて、リインさんが何かを持ち上げた。

「響……これ」

 そう言ってリインさんから、手渡されたのは一本の簪。白銀の10センチ程度の鉄で出来た軸に、先端には紅色と黒色の2つの鈴が付いていた。
 母さん綺麗なもの持ってたんだーなんてのんきな事を考えてると。

「……アームドデバイスですよ、これ」

「……え?」

 マジカヨなんて考えてると同時に。

「……あかん。やっぱりこの子、まだ人格が……心が入ってへん。ゴメンな響」

「バルディッシュも、動作データしか見られないって」

「……え、あ、いえ、お二人にそんな。とんでもない、です」

 手に簪を持ったまま固まる。と言うか色々ありすぎて思考が纏まらない。とりあえずなんとか踏みとどまって、話を聞く。
 はやてさん曰く、そのまんまの意味であの融合騎は外部フレーム等は既に完成しているが、それを動かす魂がまだ入っていないらしい。もしかしたら起きてないだけかもしれないが、おそらくは入っていないと見たほうが良いらしい。
 実際これは花霞とバルディッシュさんの二機の呼びかけに応じないから何となくわかってた。
 その次はリインさんから。この簪は非人格型のアームドデバイスなのだが、軽く内部の情報を見ただけでも分かる程度に古い……早い話が古代ベルカで作られたものらしい。

 で、一番不味いというか、おかしくなってるのが。

「響、この子たち連れてっていい!?」

「あー、まー、ちょっと待って」

 融合騎の眠る棺を持って今にも飛び出しそうなシャーリーさんをフェイトさんが抑えつつ、はやてさんの方を見る。すると察してくれたらしく。

「この子の人格の生成は響次第や。勿論私達も出来る限りで協力はするよ」

「助か
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