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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第48話 贈られた内容、そして疑念と再来を誓って。
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通りでええよ。響、シャーリー。フェイトちゃんもさっきぶりやなー」

「「失礼します」」

「うん。忙しくなかった?」

「全然や」

「最近はなんとかゆっくり出来るようになったですー」

 今更……と思われるかもしれないけど、隊長格や上司に会う時。少なくとも朝一番はこうして何時も挨拶してる。部隊の空気が緩いって言っても最初の挨拶くらいはしっかりしないと示しがつかないからねー。

「で、どうしたん響? フェイトちゃんや、シャーリーまで連れて?」

 リイン曹長と湯呑みでお茶を啜ってたらしく、何か縁側に居るような雰囲気だ……リイン曹長は何か顔拭いてて見えないし。

「えーっと、そうですね……少し時間取ってしまうんですが」

「待った、長くなるんならお茶入れるから待って」

「あ、それは私が入れますよー」

 パタパタとシャーリーが部隊長室に備え付けられた給湯室へ向かっている間に。

「見せるのはシャーリーさんが戻ってきてからなんスけど……。ちょっと実家帰ったら厄介……ではないですけど、俺一人では扱いに困るというか、どうしていいかわからないものが出てきまして」

「そうなんですかー?」

「え、そうなの?」

 ようやっと顔を見せてくれたリインさんと、そもそも相談し忘れてたフェイトさんの疑問。だけど……。

「……髪の毛に煎餅が引っ付いてますよー」

「え、あ、はやてちゃーん!」

「はいはい」

 キャーってやりながら顔を手で覆って、はやてさんの元へ。なんというか母と子だよなー……。

「響?」

「何も思ってませんよ。ええ、何も」

 キラッと目が光らせ、はやてさんの笑顔が向けられる。ええ、何も思ってませんよ?

「お茶淹れましたよー。皆さん飲みましょー」

「シャーリーさん、ありがとうございます」

 皆で部隊長室のソファーに座って、お茶配ったりなんやかんやして……さて!

「突然で申し訳ないんですけど。今回実家に帰った結果非常に扱いにくいモノ……モノ? が出てきました」

「すごい言い淀んだなー。どんなん?」

「……これなんですけど」

 ガサゴソとバックから取り出すは、白い箱……もとい棺。それを机に置いて、差し出すように皆さんの前へ。

「開けてええ?」

「どうぞ」

 慎重な手つきで棺を開く、それを横から覗き込むように見ているリインさんとフェイトさんに、シャーリーさん。そして中に入っているモノを見て、皆さんが固まったのが分かった。
 いや、正確にはリインさんは嬉しそうに拍手をしている。後の三人が完全に固まりぎこちない動きのままコチラに顔を向けて。

「……これって?」

「……見たまんまかと」

 ぎこちない
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