第六章
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ライアとレベッカは女騎士を港まで送り船に乗ってその船が出港し見えなくなるまで手を振り合った。二人にとってもいい思い出となった。
ライアはレベッカに港を出てから話した。
「あの勇敢さと毅然とした態度はな」
「あたし等も学ばんとな」
「泳ぎについてもな」
「ほんまそやな」
こうした話をしてだった、ライアはレベッカを依頼を終えた祝いの為に居酒屋で二人で宴を開くことにした、女騎士ともそうしたが今回は二人でだった。
そこに入ってメニューを注文した、そのメニューはというと。
ヤム芋を臼でついて餅の様にし辛いスープに漬けたフフ、コメにキャベツや玉葱を入れて炒めたフライドライス、骨付きの鶏肉。牛肉の棒付きで焼いたケバブにインスタントの焼きそばであるインドミ、デザートにチーズケーキ、酒はビールを頼んでだった。
二人でどんどん飲んでいく、その中で。
ライアの手にあるものが宿った、それは何かというと。
「これはオドマンコマのブレスレットや」
「新たな神具はそれか」
「そや」
ケバブを食べつつ心の中で自分に語ってくる言葉をそのまま話した。
「知力と術の威力が上がるな」
「そうしたもんやな」
「そや、術の力が上がってな」
「戦にそれだけ強くなったな」
レベッカはフフを食べつつ応えた。
「自分はあまり戦闘向きやないが」
「薬剤師やからな」
「そやな、それでもやな」
「そや、術の力が上がったし」
「知力も上がるって言うたな」
「それでや」
その為にというのだ。
「薬剤師としての能力もな」
「上がったか」
「そしてあたし自身もな」
ライアはジョッキのビールをごくごくと飲みつつ心の中に語ってくる言葉をさらに話した。
「神託を適えて」
「それでやな」
「その分な」
まさにというのだ。
「全体的に力が一回り上がったわ」
「そうもなったか」
「そや。それでな」
レベッカにさらに話した、ビールを飲みつつ。
「今はお祝いで飲んで食べてる」
「そうしてるな」
「しかも美味しくな」
見ればライアの食べっぷりはかなりいい、ホブゴブリンというやや小柄な種族の中でもかなり小さい。
「そうしてからな」
「それで終わりやないな」
「そや」
まさにと言うのだった。
「ビール飲んでや」
「インドミとかも食べてやな」
「それで楽しい思いしたら」
そうすればというのだ。
「それからな」
「またやな」
「あたし等は星のモンや」
それ故にというのだ。
「この世界を救うのが目的やからな」
「その目的に向かう為に」
「また継ぐの場所に行こうな」
こうレベッカに話した。
「それでええな」
「悪い筈ないやろ」
これがレベッカの返事だった、ライアに負けない勢いでビールを飲みつつ
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