第四章
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「あたし等はやな」
「仲間としてやな」
「冒険者のな、その立場でな」
「一緒に戦っていくんやな」
「三人パーティーや」
それ故にというのだ。
「あんじょう戦っていこうな」
「力を合わせてやな」
「騎士さんもそれはわかってくれてるし」
「確かにな、色々格式張って気取ってるけど」
「名門貴族のご令嬢でしかも騎士さんや」
それでとだ、ライアはレベッカに話した。
「そやったらな」
「ああした気質なんはか」
「しゃあない、けど心はええやろ」
「優しくて公平で人の話も聞いてくれてな」
「血気盛んでも」
策を練らずに真っ先に退治に行こうとしたことも言うのだった。
「ええもん一杯持ってるし」
「だからやな」
「一緒にやっていける娘やし」
「それやったらやな」
「このままやっていこうな」
「冒険者らしからぬ振る舞いにもやな」
戦いの前の名乗りのことであるのは言うまでもない。
「片目を瞑って」
「そういうことやで」
実際にライアはここで左目を瞑ってみせてレベッカに話した。
「要するに」
「そういうことやな」
「ほなな」
「一緒にやな」
「山賊とか海賊退治していこうな」
こう話してだった、ライアはレベッカと共に女騎士を助けて戦いを続けていった。女騎士はある時海賊達との戦いの時だった。
鎧を着けたままだったが乗っている船から海に落ちた、これにはライアも仰天した。
「これはあかん!」
「すぐに助けな!」
レベッカも言う、二人共泳げるので咄嗟にだった。
海に飛び込もうとしたが女騎士は海から上がって言ってきた。
「心配無用!」
「浮かんだか!?」
「私は泳ぎも身に着けている!」
言いつつ海から船に自力で上がってきた、そうしてさらに言うのだった。
「鎧を着けていても大丈夫だ!」
「そこまで泳ぎが達者かいな」
「そうだ、だからだ」
それ故にというのだ。
「貴殿達にはこのまま戦って欲しかった」
「そうもいかんわ」
ライアは船に完全に戻った女騎士に言った、今も鎧兜は身に着けたままだ。
「仲間やで」
「仲間なら助けるか」
「それは当然やろ、そもそもや」
ライアは女騎士にさらに話した。
「あんたやったらどうする」
「仲間が海に落ちたならか」
「どないする」
「助けないでいられるか」
これが女騎士の返答だった。
「こうした時は」
「そやろ、そやからな」
「助けようとしたか」
「復活させられるにしても」
それでもというのだ。
「死なんに越したことはないやろ」
「それはその通りだ」
「それでや」
ライアは女騎士にさらに話した、海賊達は今はレベッカが積極的に術を放ってそうして相手にしている。
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