第一章
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誇り高き女騎士
ライア=ライエとレベッカ=オヨノは今はライアの神託でガーナのアクラに来ていた。
二人はアクラに入るとすぐに神託を探す為に神託でありそうな依頼を旅の冒険者だと素性を隠したうえでギルドにおいて探した、だが二人はギルドの中で微妙な顔になっていた。
ライアは自分と同じ席でオレンジジュースを飲んでいるレベッカに問うた、見ればライアは葡萄ジュースを飲んでいる。
「あの騎士さん何や」
「全身プレートメイルでヘルメットに盾のな」
「馬鹿でかい剣も持ってるな」
「ここガーナやろ」
このことからだ、レベッカはライアに言った。
「そやろ」
「そや」
その通りだとだ、ライアは答えた。
「ここはな」
「そやな、それでや」
「何であの恰好かってな」
「思ってるんやな」
「こう思ってるのあたしだけやないやろ」
「あたしもや」
レベッカはその完全武装の者を見つつライアに返した。
「ここであんな完全重装備とかな」
「モンスターや獣と戦う前にな」
「魔法の防具とかで温度調節してるもんやないと」
ミスリル銀、十星連合軍が普通に使っているこの金属ならというのだ。この世界では合成金属である。
「それこそな」
「もうあっという間に熱で倒れるわ」
「あんな恰好は欧州とかやと出来るけど」
「アフリカやとな」
「特にこのガーナ辺りはな」
暑い地域ではというのだ、熱帯雨林気候の中では。
「もう暑くてな」
「おまけに湿気も凄いし」
「常にサウナの中におる」
「そんな状況やな」
ライアも言う、そしてだった。
ライアは麦のストローで氷で冷やしたジュースを飲みつつそのうえでレベッカに対してこうも語った。
「あの人欧州辺りから来たな」
「こっちの世界でプレートメイル普通に着てるってな」
「頭部を完全に覆うヘルメットに金属のラージシールド」
「おまけにマント立派なソード」
「欧州の人やな」
「十星連合でも北極上空の浮島群や地下世界にはおるけど」
「アフリカにはな」
今自分達がいる地域にはというのだ。
「そんな恰好で来ん」
「十星連合のモンやとアフリカのことは知ってる」
「その筈やからな」
「となるとや」
こうしたことを考えると、というのだ。
「やっぱりな」
「欧州から来たな」
「枢軸からではないわ」
「間違いなく欧州や」
「あっちから来た人やな」
こうしたことを二人で話していた、そのプレートメイルの者を。ギルドにいる者達は皆その者を異様なものを見る目で見ていた、二人はそのことも見ていた。
そのうえでライアの神託を探した、するとライアはアクラ近郊で暴れている山賊や海賊達の退治の依頼を見てこれだとレベッカに言った。
だがその依頼を受ける者はと
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