暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第47話 迎撃と幸運と、報酬はメイド服で
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見てるとちょっと自信が……色々と……うん。昔私もこうやってついていった時、普通に追いつけなくて慌てたっけ。あの時と比べて早くなったとは言え……それでもお父さん達は早いし、お兄ちゃんは既に到着してるんじゃないかとさえ思う。

「震離? 敵は何人位居るの?」

 お姉ちゃんが首だけ振り向いて、震離に質問する。器用に家の屋根や、電柱を足場に翔けてるのはさすがと言うかなんというか。

「襲われた時点で多分9人。電波妨害とかされたので、実際はもっと居るでしょうけど」

 あっけらかんと応える。その表情で心配していないというのが分かる。だけど。

「それじゃあ、すずかとアリサの側にファリンしか居ないの?」

 心配そうな面持ちで震離の側へと行き、話を聞こうとする忍さんに、一瞬警戒する素振りを見せた後。私の方をちらりと見て、震離の意図を察した。

「大丈夫。すずかさんのお姉さんの……」

「まだ名乗ってなかったわね。忍よ。なのちゃんのお兄さんの恭也と婚約してるの。こっちはメイドのノエルよ」

「お初にお目にかかります。ファリンの姉のノエルと申します」

 そこまで聞いて、パッと震離の表情が明るくなった。

「コチラこそ初めまして。叶望震離と申します。現在はファリンさんが2人の最終防衛ラインとしてますが。その前に流っていう子が単騎で警備ロボと共に迎撃に専念しています」

 それを聞いて2人がホッとした……だけど。

「そうは言ってもなのは達3人は魔法の制限を受けてる。平気なのか?」

 少しだけ険しい表情のお父さん。それに気づいてニコリと笑って。

「平気です。最初に襲われた時点でこの世界の銃の弾丸の速度は分かったと言ってました。それよりも心配してたのはすずかさんのお家の建物を傷つけてしまうことを彼は気にしてましたし」

 それを聞いて皆の表情が微妙な感じになる。だけど、裏を返せば。人の安全はもう確保できたようなものと言ってるんだから。

「まぁ……恭也も先行しているし、きっと大丈夫か」

 お父さんの一言で再び皆真剣な表情へと戻る。今は一刻も早くつかなければならないから。

 そして、もうすぐで月村邸にたどり着こうとしたその時。門の前に人が倒れているのが分かった。地面へ降りて、そこへ駆けつけると……。

「……状況終了。なんとかなりました」

「あ、なのはに皆さん。出張以来ですね」

「え? フェイトちゃん?」

 折れて2つに別れたモップを手に持った茶髪のメイドさんと、バリアジャケットを纏ったフェイトちゃんがそこに居た。周囲には大の大人が12人。それも銃や刀剣を手にしたまま気を失っている。よくよく見れば、携帯式の無反動砲も何本か落ちている。
 そして、その中で立つメイドさんも、
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