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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第46話 贈り物と、デートを完遂したかった!
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――side響――
戸締まり済んだー、布団も片付けたし、今日の日付を書いた書き置きも完成させて、玄関の戸棚の上に置いた。
謝罪もしっかり書いたし、皆元気ですよという事も書き記してる。きっと有栖夫妻が気づいてくれるだろう。
さて。
「花霞。すまないが、この家全体にスキャンを掛けてくれないか? 何か変わったものがないか」
『了承しました。完了まで少々お待ち下さい』
チリンと花霞から音が一つ響く。その間に母さんの仏壇の前で線香を灯して合掌と黙祷を。
そして。
『……主、屋敷全体のスキャンが終了しました。一つだけ、解析不能の物を見つけました』
「そうか。持って帰れそうな大きさ?」
『えぇ、それは心配なく。大体40センチ程度の大きさです』
静かに目を開けながら、仏壇の前に飾られている母さんの写真を見る。
「母さん。ごめんなさい勝手に触ります」
ふわりと線香の煙が動いた様に見えた。一礼してから、ゆっくりと立ち上がって。
「じゃあまぁ悪いけど花霞、場所教えてくれ」
『えぇ、この部屋にあります』
くるりと部屋を見渡すけれどそれらしき物は見当たらない。母さんの今は使われていないベットに、小さな机と本棚。後は……。
『……主、この中にありますよ』
「……マジかー」
ゆっくりとそれに近づく。壁際に掛けられている今はもう動いていない……いや、母さんが逝ってから止まったままの、ちょっと古ぼけた柱時計。母さんが大事にしていたねじ巻き式の、少し珍しいタイプ。
ずっとネジを巻いていないから、振り子もずっと止まったまんまだ。とりあえず、壁から降ろそうと時計を軽く持ち上げる。机の上にそれを置いて、時計の前面部のカバーを外すと。
「……ゲ」
『なんと』
カパッと前面部がまるごと外れた。そして、本来なら中に入ってる筈であろう、時計の部品は入っておらず、代わりに花霞の言う40センチ程度の白い箱と封筒が1つ入っていた。ただ一言響宛と。俺にと。
何はともあれ、とりあえず俺宛にと書いてある封筒を開けると、中には2枚の手紙が入っていた。そして、それを開いて文を読む。
―――
響へ。
あなたがこれを見ているかどうかはわかりません。が、恐らく早い段階で見つけたか、もしかするとお爺ちゃんになるまで見ないかも知れませんね。ですが、もし見つけたのならば、貴方に関することをここに残します。
まず始めに私は貴方が生まれたことを何よりも喜び、私にそっくりな見た目で、お父さんに似たのは目つきぐらいなものでした。日本と外国の子なのに貴方は全くお父さんに似ませんでした。
これにはお父さんも草葉の陰で苦笑いを浮かべてると考えます
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