暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第46話 贈り物と、デートを完遂したかった!
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所へ戻した。なんだろうと思って流の顔を見ると、少し離れた場所を睨んでいるように見える。その視線を追うと、全身を黒いスーツにフェルトハットに、目元が見えないほど黒いサングラスを掛けた男性が2人下階へ降りていった。
 その2人が行って見えなくなってから。流の側へと近寄って。

「なんかあった?」

 腰を折って、周りに悟られないように耳元で囁く。すると、少し眉間にシワを寄せながら。

「……この世界。日本では銃は禁止されてるはず……ですよね?」

「……勿論……って、まさか」

 思わず顔をあげそうになったけど、直ぐに流に抱きつかれて。

「お姉ちゃん。次は携帯見に行こう?」

 ギリギリの所で止められる。流の表情こそ笑顔だけど、その目は少し焦ってるようにも見える。その視線の先には店員のような格好の人が1人いる。だけど、動きをよく見てみるとあまりにも無駄がなさすぎる。

「……下に行ったのが2人、この階に1人。万が一にも狙われているのは私達ってことは無いでしょう。恐らく人質にするために誰かを狙ってるかと」

 抱きついたまま、耳元で囁かれる。

「うん。じゃあ見に行こうか?」

 手を繋いで2人で移動を開始する。そして、1階へ到着し、直ぐにさっきの2人を探す為に行動を始めた直後。

「……あれ、あんた達ってなのはの所の」

「「へ?」」

 突然背後から声を掛けられて、振り向く。するとそこに居たのは……。

「いつかの出張任務以来じゃない。久しぶり」

「今日は2人で来てるの?」

 元気そうなお姉さんのアリサさんに、大人しそうなお嬢様なすずかさんがスマホ片手にそこに居た。突然の事に驚くけれど。

「え、あぁ……や、なのはさんと一緒に一泊二日でこっちに来てて」

 私が2人に説明をしたと同時に。

「ッ! 震離さん!」

 声が聞こえたと同時に近くにあったショーケースが宙を舞う。視線をずらすと流がそれをちゃぶ台返しの要領で投げつけていた。そして、その先にはさっきの2人組。同時に、高速で何かが、アリサさんとすずかさん……いや、二発ともすずかさんを目掛けて飛んできたのが見えた。

「行って下さい。早く!」

 展示品のスマホで2人の射線に割り込んで受け止めている。本来展示品にそれほど強度は無い。だけど、一瞬魔力の流れを感じて、瞬時に防御を併用したんだと気づく。
 その間に、アリサさんとすずかさんの間に割って入って、お二人の腰を掴んで持ち上げる。そのまま、全力で反転、後退を開始。

「しっかり!」

 呆然としていた2人の意識が戻る。

「何あれ!?」

 まぁ、いきなり撃たれたらそうなりますよねー。と言うか私、地球で初めて銃……ってか、銃弾を見たよ。向こう
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