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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第46話 贈り物と、デートを完遂したかった!
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後に、もし貴方が遠い頃私に教わったあの言葉を守っているのなら、吹っ切れたというのなら。

 それは間違いかなと私は考えます。私が知る最高位に位置する人達は常に悩んでいました。人は斬ってはなりません。それは古今東西変わることはありません。
 ですが、貴方がこれだと決めた道があるのなら、迷わず使いなさい。私を超えるかも知れない貴方なら、魔力が少ないことに誰よりも理解をし、それでも上を目指す貴方なら。きっと出来る。

 星を砕きなさい。天を割りなさい。地を薙ぎなさい。波を絶ちなさい。

 でも、命は生かしなさい。

 綺麗で生きなくていい、全てを救うなんて思い上がらなくていい。貴方には、貴方の元へ集い、その身を刻んででも共に往こうとする大切な人達が居るはず。
 持ちつ持たれつ、泥にまみれても尚前へ進めますように。

 貴方の道が幸せでありますように。
 かつて姉と慕った人も、妹のように可愛がった人も、世界を歩むことが好きな人にも、主の為に全力を掛けた人と別れた経験があります。ですが、彼らの流れも生きていることを確認しました。

 さぁ、長くなりました。さて、それではここで締めますね。

 母より
 
 ―――

 所々字が滲んで見えにくかった。所々カタカナというか、横文字が苦手だという母さんの文字が面白かった。
 要領得ない説明ばかりだし、別にそこまで手先も器用じゃないっていうのもわかってる。だけど、だけど。

 涙が溢れて止まらない。

 一頻り泣いた。久しぶりに、手紙を胸に。ずっと。

 そして。

「よし、たくさん泣いた! 花霞この手紙スキャンしたね!」

『勿論!』

「よっしゃ!」

 と再び封筒に入れて、時計の中へ入れる。またここまで帰ってくるっていう意味を兼ねてだ。

 さて母さんからの贈り物だというこの白い箱……よく見りゃなんて言うか……棺のようにも見える。ちょっと持ち上げて、上下にちょっとだけ振るけど音はしない。かと言って詰まってるような感じはしないし、思ってるより軽い。

 とりあえず開けよう、そう思って箱……いや、棺を開けるように観音開きになっているのを開くと……。

「……は?」『えっ?』

 パタンと閉じまして。

「……これって誰に相談したらいいかな?」

『……恐らく八神部隊長に相談するのがベストかと』

「……だーよねー」

 ふと、仏壇が目に入って、視線を向けて……1つ思ったことを。

 母様へ。なんてものを残しやがったんですか?

 そのまま帰る用意をしていると不意に。
 
「……なぁ花霞。何か聞いてる? 俺何も聞いてないんだけど?」

『いえ。こちらも何も。その割に何も連絡を入れてこないのは不思議かと……連絡
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