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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第46話 贈り物と、デートを完遂したかった!
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食らったら普通に死ねるらしい。
特徴としては、長命であるということと。普通の人よりも身体能力が高く、五感が人より鋭く、回復が早いとの事。そして、鉄分を作りにくいらしく、鉄分豊富な栄養食に近い血を飲んでるとのこと。
その説明の後、暫く沈黙が続く。というより、考え込んでいた。ということはだ、敵はすずかさんを吸血鬼として狙っていると、つまり……。
「あー、なるほど。伝説とか言われてる存在を討った名誉が欲しいのか、完膚無きまでに叩かないとまた来るなー」
はーっと、深いため息が漏れる。こういうのが面倒くさいんだなーこれが。だって、死んで本望とかいう輩が多いわけだし。
視線を3人へ戻すと、鳩が豆鉄砲を食ったように驚いた顔。なんだろうって首を傾げてると。
「な、そのリアクションって!? もっと他にあるでしょう!?」
がーっと鬼みたいに角が生えたような感じで怒り狂ったアリサさんに詰め寄られる。
「え、いやだって」
「だってじゃない!! すずかの告白をどんなつもりで聞いてたのよ?!」
「大真面目に聞いてましたよ! だからこうして敵を分析してるんじゃないですかー」
ガクガクと肩を揺さぶられるけど。本当のことだもん仕方ない。
「……怖く、無いの?」
ピタッと揺さぶりが止まり、皆の視線がすずかさんへ向けられる。その顔は怯えきった表情をしてて……そこで気づいた。
しまった、まず言うことがあったと。
「……えぇ、怖くないですよ。だって、魔法世界で生きてるんです。人の神秘なんて沢山見ましたとも。一番最近なんて、流が正真正銘の女の子になった事もありましたし」
「……ぇ?」
ファリンさんの顔が青くなった……けど、一端無視して。
「それに説明聞いた感想は、普通の人より動けるけど、鉄分作りにくいって健康面でハンデ背負ってるじゃないですか。すずかさんは全然人ですよ」
そう言うとポロポロと涙を流してる。私の肩を掴んでるアリサさんもだ。
「拒絶されたら私はそれ以上は踏み込みません。ですが、貴女が私を受け入れてくれたのなら、私は貴女のそれを受け入れます。ね、流?」
「……えぇ」
と扉の影で見えにくいけど、流もそれを受け入れてくれたようだ。
それに……吸血鬼と会うのは二度目だし……。
「……あ、ありがとぅ……」
ボロボロと大粒の涙を流して頭を下げられる。年下な私なんかに……。アリサさんも嬉しそうに私を抱きしめてきた。受け入れてくれてありがとうって呟きながら。
恥ずかしくて、身を捩って。
「こちらこそ、そんな重いことを告白して下さって、ありがとうございます」
照れながら私も御礼を言う。
―――
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