暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第45話 ただいま故郷
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……

 ……。

 何一つろくな情報がねぇ。全部真実とは限らないし、そもそも人じゃないっていうのが1つ。2つ、母さんとじーさんと、あの人は古代ベルカ時代で共闘。3つ流を救ったのは理由があったけど、震離は死に掛けてたから救った。4つ大昔の聖王が蘇って、聖王のゆりかごを破壊するのが目的。5つ、震離の死に掛けてた理由が凄まじい件……。

 どれも信憑性がねーなって。1つ目はなんとなくわかった。2つ目は……よくわからん。3つ目はやっぱり流関係でこっちもさっぱり。4つ目例の予言に関わるかもしれんけど、もしかして予言にあった死せる王って聖王の事かな? でも女王は滅するって言ってたし、こっちもわかんね。
 そして、5つ目は……。正直信じたくない。震離の性格は理解してる……つもりだ。

 でも、本当に死に掛けてたとしたら……。

 ゾクリと悪寒が走る。考えるのはよそう。

「……何にせよ帰るか。帰って簡単に母さんの部屋を調べて、そこから海鳴目指そう」

『えぇ、そうしましょう』

 離れる前に、もう一度2人の墓前の前で合掌。騒がしてごめんなさいという事、そして。

「また来ます。そして、いってきます」

 そう言ってここを離れた。


 ――sideなのは――

 しばらくぶりの海鳴、やっぱりここに来ると心が安らぐ。

 初めての転移ポートの使用にはしゃぐヴィヴィオに、海鳴に来るのは二度目の震離と流。私達は皆で散歩をしながら移動をする予定だ。
 自宅に向かっても、この時間には誰もいないから翠屋で会う約束をしている。

 ただ、徐々に近づいているのがわかっているのか、少しずつ流の挙動が怪しくなってきた。なんというか怯えてるようなそんな感じ。震離はそれに気づいてるみたいで、すっごく良い笑顔だ。しかも逃さないようにしっかりと手を握ってるし。

「流ーどうしたの?」

 私の手を握るヴィヴィオが心配そうに流に声を掛ける。

「へ、あ、いや、あの……大丈夫、うん、大丈夫だよ」

 ニコリとヴィヴィオに笑いかけるけど……流、若干声が震えてるよ……。

 そんなこんなで、翠屋がすぐそこに見える時には。

「……」

 完全に押し黙っちゃった……。流の表情とは対称に震離とヴィヴィオの表情はすっごくニコニコしてる。けど。

「……はっ」

 と突然震離が何かに気づいたみたいで驚いたような表情だ。なんだろうと皆の視線が震離に集まるけれど、直ぐに何事も無かったように。

「あ、ごめんなさい。響がこっち来てたら面白いなーって考えただけですよ」

 ぎこちない笑みを浮かべる。という事は……。

(何か忘れ物でもしたの?)

(へ、あ、いや、本当になんでもないので……大丈夫ですよぉ)

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