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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第45話 ただいま故郷
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けど。

「私と……琴歌、そしてフォルモント……望月か。私達昔ベルカで一緒に戦ったの。それだけよ」

 ……うん?

「……はぃ?」

「何言ってるのって顔ね。無理も無いわ。だけど響君よく考えなさい。
 あの子は特に隠すつもりもなかったはずだから、君は知ってるはず。闇の書の名前が公開される前に夜天の魔導書だという事を知っていたこと。
 そして、あの子から教わった魔法はベルカ式。今時は古代ベルカ式って呼ばれる物。それが証拠」

 ……いやいやいやいや。

「タイムトラベル? でもしたってか? アホらしい。古代ベルカ式なら本人の適正と術式が噛み合えば今でも覚えることが出来るだろう」

 冗談に付き合って少し笑う……でも、確かに心当たりは沢山ある。母さんが現代の魔道士なら、奏に教える術式はミッド式を教えたはず、それなのに……これしか知らないからと、古代ベルカ式でとりあえず練習させてた。

「これで一つ。さて、次は……流とシンリさんを助けた理由ね。流はちゃんと理由があった。体を奪われる前に抑えただけ。
 シンリさんは目の前で死に掛けてたから救った。目の前に死に掛けてる命を無視するほど私は人道を捨てては居ない」

 ハッキリと言い切った。だが少し待て。流に何かあるのは予想してた。だが、震離が死に掛けてたというのはどういう……。睨むように視線を向けると、これで二つ目、と静かに言い放った。恐らくこれを聞いてしまったら3つ目になってしまうだろう。だけど……。

「じゃ、3つめ私が何をしたいかって話だね、私は――」

「待った」

 ピタリと口の動きが止まった。ゆっくり閉じて、何か? と視線で訴えてくる。目的を聞き出したい、だけど……。震離が死に掛けてたと言うのが引っかかる。だが……。

「……もう一つサービスで、シンリさんの事。あとで教えてあげるよ、これでいい?」

 困ったように眉を八の字にしながら笑みを浮かべるのを見て、遊ばれてるのかなと疑念を持ってしまう。その問いに静かに傾いて応える。

「じゃあ続き。私はね別に危害を加えようって気はない。だけどね、聖王の……あの時代の負の遺産と、最後の聖王と、その母親が蘇ってしまった以上。これらの破壊を目的としている。もっと言えばね。私達の最終目的は聖王のゆりかごを破壊する、それだけよ」

 ……まーたとんでもないこと言い出しやがったよ。聖王のゆりかごって……あんなん訓練校の歴史の教科書でしか見たことねーよ。それに、聖王が蘇った? じゃあその人達は何処に? 蘇ったってことは恐らく最後の姿のまま? それとも全盛期? ダメだ、わからん。日本語ってむずいわー。

「……それ以上は教えてもらえない?」

「ダメだねー、これ以上はダメだね」

 からかわれてるの
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