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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第45話 ただいま故郷
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墓。もう一つは望月家の墓と書いてある。

 うちの母さんはどうやら国籍とかいろんなものが無かったらしい。だからなのか正規の場所に墓は立てれなかったらしく、楠舞……煌の爺さんから、この部分の土地を譲り受けて死んだらここに入るつもりで居たらしい。望月のじーさんも、俺が4歳の頃になくなって、ここに入った。身よりも何もないならここに入るって言って聞かなかったらしい。
 そして、7年前母さんが亡くなってからはここには2人常にいる。

「母さんも、じーさんも悪いな。線香位しか持って来れなかった」

 一本ずつ線香を灯して、それぞれの墓前に上げて。2人の間で手を合わせる。

「母さん、じーさん。積もる話があるんだ。だから、聞いてくれよ」

 そこに母さんとじーさんが居る。そう願いながら墓前の前に胡座をかいて座る。

 そして、少しずつ話す。まずは来れなかったことを謝って、色んな事が合った事を。騙し討にあって捕まった事。階級を剥奪された事、申し訳なくて、情けなくなって自殺を図ろうとした事。辛かったことを始めに話した。
 次に六課へ行った事を、昔俺と戦った騎士様が……シグナムさんがいた事を、そこでまた幼馴染が揃った事を、俺より年下で才能溢れるティアや、スバル、エリオにキャロ、そして流の話を。
 最後に、ガキの頃、じーさんが生きてた頃に家を訪ねたあのシスターの話をした。気がつけば日は高く登っていたらしく、木々の間から見える太陽は真上に来ていた。

「……花霞。今何時?」

『現時刻は11時12分です。沢山お話されてましたね主?』

「……あぁ、2年も来てなかったからな。沢山話すことがある、今だって端折ってたしな」

『なるほど』

 傍から見れば怪しさ満点の行動だけど、ここならば誰か入ってくることは無いから安心だ。

 最後に線香をもう一度灯す……前に。

「……母さんとじーさんの墓前だ。手荒な真似はしたくない。何しに来た?」

 懐に入れてた花霞を手にとり、後方に居る人物に聞こえるように言う。沈黙が続き、大きなため息が漏れたのが聞こえたと同時に、パキンと小枝か、石をふむ音が聞こえたと同時に花霞の刀身を脇に刺しながら振り返る。

「なんでここに居る? マリ・プマーフ?」

「……」

 白い肌に赤みがかった金髪。そして、特徴的な赤い瞳。それを隠すようにメガネを掛けて、派手過ぎもしない服装を纏ってる。いつか見たバリアジャケットの印象とは打って変わって大人しそうに見える。

 だが。

 ピリピリと肌が痺れるようなプレッシャーを感じる。あの時の比にならないレベルで。未だ口を開かない、それどころか少し俯いてるようにも見える。

 そして。

「ここだったんだね、2人のお墓は」

 プレッシャ
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