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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第45話 ただいま故郷
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って言うのに、蝉の鳴き声が凄まじく煩い。まだ朝だと言っても、既に日は上がってるし、気温も高い。もう9月なのに、なんでこうも暑いのか……。
地球……ってか、日本とミッドと暦がほぼ一緒だからなー。季節の時期が多少ズレてたら良かったんだけど、まぁしゃーない。
昨日の晩。事前に伝えてたとは言え、エリオとキャロと別れる時ちょっとだけ申し訳なかった。だって俺だけ休みを延長するわけだしね。2人からもいってらっしゃいって声かけられたけど……何かお土産勝っていかないとなーと。
で、エイミィさんが俺らの故郷まで送るよって言われたけど、流石にそれは申し訳ないと、遠慮して、自前のお金でタクシーで帰ってきた。お金は余分にあるからね! 時刻的に結構ギリギリだったから嫌な顔されたけど色つけたら笑ってくれたし……まぁいいかなと。
でも、夜になってついた地元。流石に帰ってきてるのに、挨拶の一つもないとか失礼だと思い、震離の実家へと立ち寄るも留守。しかもポストに新聞が刺さってる所を見ると暫く帰ってないみたいだった。
次に優夜の実家の着物店へ足を運ぶも、出入り口に張ってあった紙を見て絶句。暫く旅行へ参ります、と短く一言だけ書いてあった。
あんまりじゃないかとか思うけど、色々ブラブラしてるだけでもちょっと楽しかった。久しぶりに踏んだ地元の土地は昔っからか何一つ変わってない。ちょっと古びた駅舎、そこから見える山の中腹には今は咲いていない大きな桜の木が見える。
懐かしいなぁと思いながら、実家へ帰る。林の中にひっそりと佇む隠れ家のような2階建ての小さな宿風の家。懐から鍵を取り出して、玄関の引き戸の鍵を開けて、ガラガラと開けて。
「ただいま」
誰もいないから返事は無い。だけど、それでも家に帰ると言いたくなる言葉だ。玄関の電気をつけて、ギシリと音を立てながら廊下を歩く。母さんの寝室まで来て、扉を開けてもう一度、ただいま、と。心の中で言う。母さんの仏壇の前に座って線香に火を灯して、あげて、手を合わせて黙祷。
ふと、目を開けて仏壇を見れば、最近置いたであろう花が見える。恐らく優夜の両親だと思う。俺がミッドへ旅立つ時、この家の管理をかって出てくれて、それ以来ずっとお願いしてる。一度迷惑料を払おうとしたら凄く叱られた。私達がやりたい事だから気にするな、と。
まぁ、何より偶にここで湧く温泉に浸かるから清算してるから要らないって言われたけどね。
その後は自分の部屋に入って、布団敷いて、そのまま眠って朝起きて、そして……。
「……さ、2年位ですかね。お久しぶりです。ね、お母さん」
俺は今母さんの墓前まで来てる。山の中の人気の少ない場所。楠舞家の土地と書かれてるこの場所に母さんの墓はある。
ただ、その墓は2つあって、一つは緋凰家の
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