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3章 穏やかな日々
31話 報告
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文字を繰り返していて、それは奇妙な絵だった。赤くなっていたキリトとアスナも2人の異様な反応に、若干顔を引きつらせる。
 
「2人とも、そ、そんなに驚くこと?」
「い、いやぁ…だって…」

 もごもごと珍しく口ごもるリア。
 
「ねえ、ツカサ君」
「あ、ああ…まさかなぁ…」

 同じく歯切れの悪いツカサ。うーん、と悩ましげにしていたが、やがてリアは息を吐いた。
 
「…まあ、確かに2人はお似合いだなーって最近思ってたから。おめでとう、2人とも」
「俺もそれは思ってた。アスナ、キリト、おめでとう」

 キリトとアスナは顔を見合わせ、
 
「「ありがとう」」

 と微笑んでいった。
 
 すると、リアがツカサのほうを見て、ニヤリと笑う。キリトとアスナは直感した。今から爆弾が降ってくると。
 
「これは恋愛相談されていた私たちにとっても嬉しいことですな、ツカサ殿」
「ああ、そうとも。頻繁にアドバイスを仰がれていた我々も、相談に乗った甲斐がありましたな、リア殿」

 珍しくリアのおふざけにツカサも乗る。見る見るうちにキリトとアスナの顔が赤くなった。
 
「アスナ殿に関しては、キリト殿の好みの食材やら味付けやら、タイプを聞いてきて、けなげだなぁとおも…」
「わぁぁぁぁぁ!ちょっとリア!」
「キリト殿はアスナ殿に対しての接し方やら、喜ぶ行動というものを…」
「ツカサァァァァァ!」

 慌てようがおもしろくて、リアとツカサは腹を抱えて転げまわった。アスナとキリトは、
 
『『この人たちにはやっぱりかなわないわ…』』

 と心の中でぼやいていた。
 
「あー、面白かった。んじゃま、今日は2人のお祝いのためにパーっとあそびますか!」

 
 ……キリトとアスナが次の日疲れでグロッキーになっていたのは言わずもがな。




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