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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第43話 上司と部下より、先輩後輩で
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フフ、響も普段からそれくらい笑えばいいのに」

「いえいえ、今日はオフだからですよ」

 17歳の年相応の笑顔だった。何時もは笑っても何処か遠慮してるみたいな笑顔だけど、今のは凄く良かった。

「なら、隊長命令です。オフのときくらいもう少し気楽に、ね?」

 そう言うと目を丸くした。そして、少し遅れてにっと笑って。

「わかりました。年上なんで敬語はやめないですけど。今日明日くらいは……そうですね。あ、先輩とでも呼びましょうか?」

 先輩呼びに呆気にとられて、思わず笑ってしまった。

「……え? あ、やべ」

「フフフ、ううん大丈夫。奏と同じだと思ってね」

「あ、被ったんですね、なるほど……クックック」

 お風呂で二人して大笑い。なんというか大分距離が縮まったと確信出来た。
 

――side響――

 あれからフェイト……先輩と話をした。今までのことだったり、他愛もないことを話したり、なんというか上司と部下じゃない会話をした感じ。いやー、今まであった人と全然違うから、話ししてて助かった。

 まぁ、それ以上に……膝枕……タオル……肌……アカン。流石に俺も男でしてねー。流石にこみ上げるもんは抑えきれなくて、ねー。生理現象は止められなかったんですよねー……。バレてなければいいんだけどなぁ。
 ……大丈夫だと思いたい、フェイトさんも普通にしてたし、うん。平気だよ。うん。

 よし、着替えも終わったし、ドライヤーも当て終わった……が、エリオとキャロが戻ってこない。仕方ないし、先に出て待つか。

 そう考えて外へ出て、周辺をグルリと見回して……あ、いた。目当ての人を見つけてそこまで移動して。

「お疲れ様です」

「あ、お疲れ様。いい湯だった?」

「えぇ、いい湯でした」

 双子ちゃんを膝枕したエイミィさんに挨拶。ふと、視線を横にずらすと、小さいアルフさんが俯いてるように見えたけど……。

「その、さっきはごめん。早とちりした」

 さっき……。あぁ。

「大丈夫ですよー。フェイトさんに子供の頃の話したら、泣いてしまって。コチラこそ誤解を招いてすいません」

 とは言っても、まだ落ち込んでるように見えるし。何かエイミィさんは顔輝いてますし。双子ちゃん膝枕してなかったらこっちに来そうな勢いだし……。あ、そうだ。

「そしたらアルフさん。これから皆の分。なにか飲み物買おうと思うのでお手伝いしてもらって宜しいですか?」

「……うん」

「あ、私はお茶でー、カレルとリエラはオレンジジュースが合ったらそれをお願いしようかな」

「「はーい」」

 ぱっと立ち上がって売店を探して、アルフさんと一緒に入る。耳と尻尾隠して、小さいけど……この人もすごいんだろ
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