暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第43話 上司と部下より、先輩後輩で
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いう事はですよ。

「何フェイト泣かしてんだ!!!」

 子供の姿から、一気に成人女性並に成長して、全力疾走からのドロップキックの体制。
 これは痛いだろうなぁと考えてたら、胸のあたりにケリが当たったのを最後に、意識が無くなりました。

 ――――
 


 パチャパチャと水が跳ねる音と、胸元から下が妙に暖かい。そして、妙に懐かしい感覚を思い出す。

 確か……ガキの頃に震離が風呂に入る度にやってくれたっけなぁ。ヘッドスパだっけか。
 風呂場にマット敷いて、横にさせられて、胸元にお湯出しっぱなしのシャワーもたされて。それで膝枕してもらいながら……。

 ……うん?

「あ、響起きた?」

 目を開けると、濡れたタオルの生地が見えた。何だこれと思いながら目を閉じて少し状況を整理。

 確か、フェイトさんに母さんの事を話して、そしたらフェイトさん号泣させて……あぁ。そうか、アルフさんからキツいの貰って、水面に叩きつけられて気を失ったんだっけ?

 はて、ここがお風呂。露天風呂と言うのは分かった。だけど、なんでタオルの生地が見えた? 普通露天風呂の天井だか何だかが見えるはずだが……。

 もう一度目を開けるとやっぱり濡れたタオルの生地が……。いや待って、気を失ったのも分かった。だけどなんで俺の頭は少し浮いて枕をしているんだろう?

 そして、よーくタオルの生地を見たら僅かに肌がスケてる。という事は。これは……まさか。

「……フェイトさん?」

 名前を言いながら冷や汗が出る。違いますようにと願っても、この局面で変わる人なんて居るわけもないのに

「あ、気がついた。良かった?」 

 安心したような声が、正面から聞こえる。という事は、目の前のタオルの生地……それが包んでるものは。

 あ、やべ。

 それに気付いて、瞬間的に体温が上がったのがわかった。


――sideフェイト――

 膝の上でモゾモゾと響の頭が動く。アルフが響を落としてから、まだ5分も経っていないけれど、大事無くてよかったとまずはホッと一息。
 なんというか、最初の頃響に攻撃してた身としては、あの程度ならば問題ないと分かってたけれど……事情を話した後、アルフも凄く申し訳なさそうにしてた。早とちりしてしまったって。
 そろそろあがると言うのはアルフの意思では無く、カレルとリエラが限界になりそうだからという理由で、着替えさせる手伝いをするためにあがるみたい。
 だから、アルフにはそっちを優先させてもらって、私は気を失った響を膝枕してたんだけど。ふっ飛ばさせれた時に腰のタオルは取れなかった。それは良かったんだけど、頭に巻いてたタオルは取れて、長い黒髪が乱れてしまった。

 膝枕している間に、それを取って
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ