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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第43話 上司と部下より、先輩後輩で
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しいなーとか思うんだろうけど、敬礼が様になりまくってるから笑えないんだよなー。

「あーこら。カレル、リエラ。あなた達はこっち」

「2人はアルフと一緒に入るぞー」

「「はーい」」

 キャッキャと走り回る双子ちゃんをそれぞれアルフさんとエイミィさんが捕まえる。目を離すとすぐどっか行っちまうもんなー、しかも足速いし。
 それじゃあ……。男湯は俺とエリオとキャロ。残りは向こうか。そして、こっちは体洗った後に女湯に行くから、俺が一人になるわけで……。久しぶりにゆったり入るかね。

「それじゃ響。また後で」

「ヘアゴムはある? 大丈夫?」

「あぁ、大丈夫。それじゃあね」

 フェイトさんと奏を見送って、さぁ行こうと思ってたら、右手をキャロに、左手をエリオに引っ張られて男湯へ。

 なんというか、昔の震離とダブって見えたなぁって。

 ふと目を閉じる。

 懐かしい一幕を思い出す。あれは確か突然人ん家に来て……。

『響んちのお風呂大きいから一緒にはいろ!』

『なんで!?』

『髪洗ってあげるから!』

『聞いて!?』

 あの時の震離の髪は今と違って、目元まで隠れる上に、後ろを大きな三つ編みで束ねてて割と好きだったなぁって。

「兄さん?」「お兄ちゃん?」

 目を開けると、2人が心配そうにコチラを見上げてる。

「いや、大丈夫。久しぶりのデカイ風呂だからな、ゆっくり出来ると思って、な」

 そう言って2人が安心したように笑う。

 だけど、最近は妙に昔のことを思い出す。今日ハラオウンの皆さんに言ったから? いや、違う。六課にいる時点で何か懐かしい感じに包まれてたんだ。


 ――sideフェイト――


「……遅いなぁエリオ」

「……先輩もう少し待ちましょうよ」

 何時まで経っても来ないエリオとキャロが少し心配になった頃に、思わず口から漏れてしまった。
 お風呂に浸かってる奏からツッコミを受けてちょっぴり恥ずかしい。

 ふと奏の髪を見て……いや、割と最初期から思ってることを。

「そう言えば、響以外の皆って髪の色すごいよね?」

「……フハッ」

 一瞬間を置いてから吹き出すように笑う奏。あ、あれ? 何か変なこと言ったかな? あ、やっぱり気にしてたのかな?

「いやー、久しぶりにそんな事言われたなぁって。そうですね。皆言わないですし……まず、大体外国の人の血が入ってるっていうのもあるんですよ」

「え。そうなんだ……え、大体?」

「はい大体。ちょっと説明を」

 と、ちょっとした説明を聞いた。

 曰く、響と時雨を除いた皆はお爺さんやお婆さんの代が外国の人らしい。なので全員クォーターだったり、少し外国の人
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