暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第42話 その頃の六課、査察という名の
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
う見えた?」

「俺は楠舞達が安心していることだけで良かったよ」

「エドの言う通り。私も有栖君達が嬉しそうにしているだけで満足」

 と、エドガルを筆頭にユリアンもそれに続く……けど、ちょっと待って。

「さすが、歴戦の親父2人(・・)が言うのは違いますねぇ」

「ガハハ」「ちょ、永遠のロリっ子に言われたくないわ」

「どうだか」

 ……ほんとどうなってんのさ。私はもう諦めてるけど、ユリアンなんて、本当男の娘をこの歳まで続けちゃって……何か引っ込みつきそうに無いし。
 視線をバックミラー越しのティレットに向けると、察してくれたのか、少し考えるような仕草をした後に。

「俺も同感。俺は元々あいつらの経歴を知ってたからだけど、こんなにも上手く行けるとは思わんかった。ただな」

 そこで区切ると車内が一瞬で冷たい空気で満たされる。私もエドもユリアンも皆の目が険しくなる。

「事情はどうあれレジアスが良からぬ事を企んでる……もしくは組んでるのは確かだ。だがな、それを仕組んだやつが居る可能性が出てきた。ゼストもどうやら生きてるらしいしな」

「……そう。間違いなくもっと上が絡んでるはず。なんとかしてそれを突き止めたい」

 ギュッと握った拳に力が入る。

「ただ、ここに居る誰も今回の公開陳述会には参加できない。恐らくレジアスが裏で何かしたんだろう、俺達を寄せないように。まぁ影響力があるのは自負してるからな、それでかもしれんが」

 面白くなさそうにフンと鼻を慣らして不機嫌そうなエド。彼の言う通り私達は今回出席できない。色んな事情が重なった結果がこれだ。
 でも、彼女らを見て何よりも安心した。緋凰響を始めとした特殊部隊第13艦隊の皆を受け入れていること。本当に安心したよ。

 だけど、風鈴流。私と瓜二つのそっくりさん。初めてあって、どこかで見た覚えがあるのを思い出して、実家の文献を漁って驚いた。私のご先祖様であるリリシュ・シュタインと瓜二つ。私もご先祖様とにてるとはいえ、髪の色は全然異なる。向こうは茶色、私は赤髪で、似ているのは顔だけ……。しかもあちらは左目が緑、右目が青で、そもそも私はオッドアイじゃないし。
 でも、あの子は髪の色と、オッドアイという共通点がある。まぁ、流石に赤い目は違うけどね。

 だから、もう一歩踏み込んで実家に保存されてる古代ベルカの文献を解析してるけど、まぁ、何かが変わるわけではない。

 今の問題はあの子の本来の所属が未だ不明ってこと。下手すると管理局の裏の部隊かも知れないけど……最近どうも雲行きが怪しいのよね。

「……表沙汰にはなってはいないが、今じゃ機動六課はかつての特殊部隊の主力メンバーがほぼ揃ってる。例の予言を覆せるのか?」 
 
「さぁ、どうだ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ