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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第41話 ファーストコンタクト、そして、惹かれた理由を
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するように待っていたのに、私たちはそれを裏切ってしまった。あまつさえ響の信頼を失うことをしてしまった。

 響が謹慎になってから部隊は少しギクシャクした。そんな空気は嫌だと私は響の元を訪ねて話をしようとしたけど、聞いてもらえるはずもなかった。行動で示そうと模擬戦を申し込んで、戦った。話をしようと、想いを伝えようと。
 そして、驚いたんだ。あんなに強いって、あんなに戦えるって。

 その時かな。私が響を意識し始めたのは。その後だったよね。遺跡で流の事が合ったけど、奏から宣戦布告されたのは?

 確かに、私は奏と……幼馴染の皆と比べると付き合いは浅い……1年どころか、半年もない。だけど……。

「わかります。だからこそあの人の周りには人が集まる。ドン底に落ちても這い上がれるだけの力があるんだと思います」

 その通りだと思う。実際に優秀だと思う。だけど、それ以上に人を引き寄せる何かを響は持ってる。

 聖王教会で話を聞いた時、涙が溢れて止まらなかった。陽の光を浴びる場所ではないにしろ、それでも得た地位を奪われ、失意の底に落ちても、周りの助けを得てなんとか這い上がってきた。

「……っていうことがあって、私は響に惹かれたのかな……って、母さん!? エイミィ!?」

 さっきと打って変わって、号泣してる。なんで!?

「……奏ちゃんの話で過去を知って、フェイトちゃんで六課での話を聞いて。ますます大変な事になってたんだなぁって。お姉さんは感涙して、もう」

「私も歳ね……最近涙脆くって」

 慌てて2人で宥める。

 ――――

その頃の散歩組

「「捕まっちゃったー」」

「……アルフさん何時もこんなんですか?」

「……誰に似たのか分からないけど。すごいでしょ?」

「まじすごいっす……身体強化はなしって決めてたんスけど。途中使ったろうかと思いました」

「……私も狼フォーム解禁しそうになったなーって。帰ろっかクロノも死んでるし」

「そうしましょ。双子ちゃんは楽しかった?」

「「楽しかったー」」

 ―――― 

 なんとか2人を宥めて、遅くなったけど皆で乾杯。色んな意味が含まれてるけど、私としては久しぶりに帰ってきたことを込めて乾杯。

「……正直軽い気持ちで聞いてごめんね二人共?」

「「いやいや」」

 申し訳なさそうにいうエイミィの言葉に同時に否定する。その仕草がお互いに面白くて。笑ってしまった。

 本当に思うよ。もっと早くに出会っていたらもっと良い関係を結べてたんだなって。だからこそ。

「改めて。負けないよ奏?」

「コチラこそ。負けませんよ先輩?」

 カチンともう一度2人で乾杯する。まだ勝負は始まったばかりだから。



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