暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第41話 ファーストコンタクト、そして、惹かれた理由を
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る……。
 キャロが居たらなー。もう少し……もっと軽い空気なのになー。響に引っ付いて遊んできますーって凄い年相応のテンションでついてったもんなー。なんかなー。
 
「さて、フェイトちゃん? 奏……いや、奏ちゃん?」

 ……不味い。私にまでちゃん付けになった。

「どっちが何処まで進んだか教えてー? 好きなんでしょ響の事?」

 ボンッとフェイトさんが赤くなった。私も顔が熱くなったことから、意識してしまった……いやー、ダメだね。まぁ、私はここについてきたのは……きっとオマケだろうし。本当は響だけ連れてきたかっただろうし、仕方ないのかなー。
 ちらっとフェイトさんを見たら、目がバッチリ合った。あれ、何か怒ってるような……? 何か手が伸びてきて……って。

「へいとさんいたい!」

 何か突然両頬を引っ張られてるんですけど、なんですか!? パッと離してくれたけど……凄く痛いです。と言うかなんで?

「今、こう考えたでしょう? 私はオマケでここに呼ばれたって」

 ……バレてるー。

「い、いえ……そんな事無いですヨ?」

 不味い……声が裏返ってしまった。そして、フェイトさんの目がどんどん細くなって来た。

「キャロのお願いされて着いてきたって考えてると思うけど……。キャロに奏を誘って欲しいって頼んだのは私」

 ……ん?

「えーっと……な、なんでまた?」

「……ゆっくりお話がしたかったからだよ」

 ……不味い、なんでそういうことを言うのか全然わかんない。なんでまた?

 ――――
 
 その頃の散歩組は公園へ。

「あ、兄さん! カレルとリエラが走ってった!!」

「エリオ、それくらいで騒ぐ……うっそ、バリ早いんだけど!? ちょっとー!?」

「お兄ちゃん、クロノさん倒れたー!」

「あ、すまんキャロ、助けてて俺追いかけるからー! つかめっちゃ早いんだけどー!?」

「「あはははー」」

 ――――

 ――sideフェイト――

 ゆっくりお話……と言うより、お仕事関係無しで話をしてみたかったっていうのは本当だ。六課で奏や響と話をしようとするとどうしても誰かの目があるし、2人も私を上司としてしか接してくれないし。
 つい最近までエリオもキャロも頼ってくれなかった私だけどね……。

 でも、私もこの展開は予想外だったけどね。

「文字通り今回ここに来たのは、響と奏と仕事以外でのお話がしたかったからだよ」

「……ぅ、でもあの……なんというか」

「エイミィも言ってた通り、気楽にして、ね?」

 目を丸くしながら私をみる奏。視線を右、左と泳がせてから、ため息を一つ。そして。

「わかりました。この場合先輩とでも呼びましょうか?」
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