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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第40話 下準備と、親友だから本気で。
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「休みを取るって確約しようやないか。だから欲しい」
「確約じゃ駄目です。ちゃんと休んだのを確認してからですよ。それでは失礼しますー」
「あ、ちょっとー?!」
後ろで何か言っているのを無視して退室。まぁ、部隊長なんだし責任感じるのは大いに結構。だからこそしっかり休まないとロングアーチ組が気に病むでしょうに。
『……いいんですか? 叶望様より没収したのを八神様へお渡ししても?』
「あぁ、アイツのことだしバックアップは十全に保持してるだろう。没収した時最初こそ抵抗したけど、それ以上はしなかったろ?」
『確かに』
「だろ? だからいいんだよ。そもそも俺がこれ持ってるって流とかに見つかってみろ。悲しむだろう?」
『フフ、そうですね』
花霞との会話もその辺で。軽く肩を回してボキボキなるのが聞こえる。久しぶりに煌と正面切って戦ったツケだなこりゃ。なのはさんからは微笑ましいってだけで済まされたけど、正直あれは無いわ。起きて時計見たら既にお昼前だったし。
だけど、前にエリオに伝えてた事がようやく実現したみたいで何より。俺じゃ限界あったしなー。あとベルカ式の戦い方を教えられるあの人が手を貸してくれたらいいんだけど……。それと優夜が技を一度見せてくれたら最高なんだけど……説明したらやってくれないかなー。
だけど、アイツ受けて覚えろ見て覚えろ気質だからな……駄目なんだよね。
何より今の体の出来上がってないエリオとは相性が悪い。
棒術の要領で取り回し優先した技術よりの煌に比べると、優夜の剛撃とも言える一撃を叩き込むための槍。
事実、昔の優夜も技術よりだったのに、体が出来上がる頃には、連撃も一打にも剛力を込めて、貫き通す実家の槍術になった。
こんな技もあると教えられても、正式に教えられないのがなんとやら……。
まぁ、当面は煌に任せよう。アイツなんやかんやで教えるの得意だし。褒めて伸ばすタイプだし……あれ? エリオから兄さんって呼ばれなくなるかな? 大丈夫かな?
「お兄ちゃーん!」
「ん、おぉ。キャロか。どうした?」
遠くから大声で呼ばれてそちらを見ると元気にこっちに走ってくるキャロの姿が。それにしてもえらく上機嫌だなー。いいことだ。
「さっきフェイトさんから聞きました。着いてきてくれるって!」
「あぁ、その話か。ゴメンなー家族団欒を邪魔する形になっちゃうけど?」
「ううん! またアルフやリンディさんに会えるし嬉しい!」
「そっかぁ」
よしよしと頭を撫でる。いやはや、話を受けてこんなに喜ばれるなら良かったかなぁって。まだ詳細も何も聞いてないんだけどねー。
「だから、
明日
(
・・
)
がすごく楽しみで!」
「あぁ、良かっ……え?」
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