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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第028話 5日目・2月04日『救い』
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する対軍宝具である。
取り込まれた人間は魔術師であるならば多少はレジストできるだろうがただの一般人にとってはたまったものではない代物である。



「そうだ。でも場所は後で僕から指定する。そして絶対に死者は出さないように威力だけは抑えるんだ」
「ふふふ………慎二は優しいのですね」
「桜には悲しい思いはしてもらいたくないからな。そしてその場に衛宮がもし現れたのならこの動作をしてくれ」

そう言って慎二はライダーに二人の秘密の合図を形だけ教えた。

「それから………」

それからも慎二とライダーの話し合いは行われていった。
そして作戦決行の日。
それは奇しくもアーチャー達が立てた計画の日と重なった。
慎二の合図とともに宝具を発動し、その隙をついて事前に呼んでおいた桜を志郎仕込みの方法で気絶させて衛宮の武家屋敷まで運んだのだ。




Interlude out──



慎二くんが私の家に入ったのを合図に私達も家の敷地内に入った。
そこでは慎二くんと気絶している桜の姿がある。

「衛宮。これでいいんだよな?」
「うん。もう桜は大丈夫だよ」
「ちょ………これってどういう事? 説明してくれるかしら。二人とも?」
「私にもできれば説明していただけると嬉しいのですが」

そうだ。私達だけが分かっているだけでは話が進まない。
それで私はセイバーと凛さんに説明しようとしたその時だった。

《カカカ………。よもや慎二よ。お主が儂を裏切るとはな》

桜の体内から間桐臓硯の声が聞こえてくる。

「お、おい! 衛宮、話が違うじゃないか!?」
「いや、大丈夫」
「け、けど!」
「私を信じて………」

慎二くんの目を真っすぐに見て慎二くんを説得する。
しばらくして、

「………、わかった。信じるぞ」
「ありがとう、慎二くん。それで………桜の中にいるのは間桐臓硯本人であっていますか?」
《ほう………分かっていて敢えて聞くか衛宮の小娘。まぁ、よかろう。いかにも。桜の体内を苗床にしている間桐臓硯で相違ない》

その発言に慎二くんと凛さんは言わずとも表情を険しくする。
その表情がお気に召したのか間桐臓硯は言葉を発する。

《慎二に遠坂の小娘………いい表情をするではないか。見ていて楽しいぞ》
「余裕ですね」
《当然じゃ。儂が策がなくわざわざ桜の体内にいると思うなよ?》
「そうでしょうね」
《分かっておるのなら話が早い。桜は人質じゃ。衛宮の小娘よ………桜を体内から殺されたくなければ儂のいう事を聞くんじゃな》
「聞かなかったら………?」
《その時は桜ともども地獄へと案内をしてしんぜよう。カカカ………》

そういって不気味に笑う間桐臓硯。
だが、もう貴方は後手に回っていると気
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