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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第39話 お休みの予定を
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られた、ということは。既に左も見切られてると考えるのは当然だ。
 あれが自分を弱いと言う緋凰響。まだまだ底は見えないなぁ。

「……やっぱり、強いね」

「うん、もう少しで届きそうなのに届かないんだ、響は。だからいっつもエリオと一緒にどうしたら届いたんだろうって考えて、実践したらその上をいかれるんだよね。偶に撃ち抜けるけど、次からは通らないし」

 悔しそうにマッハキャリバーを握りながら呟く。だけど。

「ギン姉も居る内に、もっと隠してるもの引っ張り出して、次こそ勝ーつ!」

 うぉーっと両手をあげるスバルを見て微笑ましくなる。ふと、定期検診の事を思い出して。

「……スバル、私達の事は?」

「……話そうと思ってるんだけどね、だけど今日隠し事してたらどう思うって聞いてみた。そしたら、皆あるんだから気にするなって感じの事言われた。だから……その」

「……大丈夫、私も居るしティアナも居る」

「……うん、ありがとう」

 まだ出会ってそう経っていないけど、きっと大丈夫。

 ――――

 不思議な人達だと思う。響もだけど、アーチェも、同い年だって言うあの人達も。
 響がいい人で、すごい人だって。でもわからないのが、アーチェも響を立てている。そして、それはあの人達も同じだ。
 私も知らない、人を惹き付ける何かを持っているんだろうって。
 指揮が上手いから、強いからじゃない何かが……。だから、艦長に成れたんだろう。スバルや私がお父さんに話した時には言ってたっけ。
 
 だろうな、って。
 
 多分、何かあるって分かっていたんだと思う。もっと言えば初めて会ったあの日からきっと。
 
 あーあ。もっと早く出会いたかったな。
 そしたら……もっと、ずっと……!
 
 
 
――sideフェイト――

 割とすんなり応えてくれたのは意外だった。エリオとキャロにお休み出たら行こっか? って話をして、それなら誘ってみてもいいですかって言われた時は驚いた。
 
 そしたら奏が応じてくれて、そのまま響も来てくれるっていうのは……ちょっと嬉しかった。
 
 何か思う所はあったみたいだけど。それでも一緒なのは嬉しい。
 
 まだ、(はた)いたい事を謝れていない。きっと気にしなくていいと言うんだろうけど……それでもだ。
 何処かでタイミングを掴めたらいいなぁって。実家に帰った時に……いや、本局から依頼された調査任務に連れ出すか……。
 
 もう少し時間があるんだ。それまでになんとかしていこう。
 

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