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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第38話 出向と、進捗に変化なし
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そう言って再度振り向くと、すっごく嫌そうな顔をしたよ……まぁ、気持ちは分かるけどね、うん。
「あれは単純にワイヤーで四肢を縛ったというか絡め取ったと言うか」
「え、でもかなり私達動いてたよね? なんで? それに気づかないなんて、そんな事ある?」
隣で話を聞いてたギンガが真っ先に疑問をぶつけた。確かにギンガからしたらそうだけど……。
「あれなー、動いてる様で動いてなかったよあれ。
だって、あんまり範囲から離れたらバレてしまうから、その度に詰めて投げて、軌道修正してたんだ。何度か本気で範囲外というか、まだあんまり絡めてないのに外へ行きそうだったので焦ってたけど、そこがスバルとの違いだな。
スバルなら多分小回りより、大回りで来るからワイヤーをぶっ千切る。でも、ギンガは細かく動いてくれるタイプだから上手く嵌ったんだ」
「……」
初手に斬りかかった時には既にワイヤーを設置してたんだと思う。恐らく違う用途で使うつもりだったろうけど、予想以上にギンガが対策を取ってきたから、途中で切り替えた。多分投げだけに絞った時にはもう縛るって考えだったんだろうなって。
あまりの事に呆然としてるギンガ、ふと後ろを振り向くと、スバルとエリオもポカンとしてる。うん、これはきっと。
「元はスバルやエリオ、そしてキャロ用にって考えてた手段なんですけど、今日使ってわかった。ツライ」
深い溜め息と共に、カタカタと体が震えてる。うん、私もそう思うよ。だって響の魔力でそれをしようと思ったら辛いもんね。いや、でも……。
「でも響? 手持ち武装にワイヤーって入ってなかった? なんでわざわざ魔力で作ったの?」
「入ってますけど。あれ非殺傷設定出来ないやつなんで、こういう時には使わないですよ。今回は花霞に捕縛用の極細ワイヤー作って戦ったんですけど……。
もうしないです、身体強化とワイヤーに魔力送ってなんやかんやしてると、無理ですね。俺じゃガス欠になって、継続戦が出来ない」
やっと息が落ち着いたのか、普通の呼吸に戻ってる。うーん、やっぱり惜しいなー。こういう事を考えて実戦、それも悟られないように動かせる技術を持ってるのになぁ。
「やっぱりすごいなぁ。ねぇ響?」
「同じことやれっていうのは無理だよ。あれもうしないし」
あら、ギンガが行った。
「ううん。簡単に魔力無し……あ、武器ありなら身体強化だけでさ、普通に組み手しない?」
「んー……まぁ、それなら」
よしよし、今日はギンガと響を組ませて訓練させて……よし。
「じゃあ、震離は流と。皆は訓練を開始しようか!」
「はい!」
それぞれが訓練メニューを行うために散っていく。だけど、目の前で模擬戦を見たせいなのか、モチベーシ
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